開幕します
皆さんこんにちは。
北海優駿を担当させて頂きます ホッカイドウ競馬の小枝佳代です。
ホッカイドウ競馬は、いよいよ今日から開幕です。
昨朝、門別入りをし、バタバタと準備に追われました。
毎年の事ながら開幕前日は 独特の緊張感に包まれます。
今日初日の第7レースには、日本一早い新馬戦が行われます。
「2010開幕記念 スーパーフレッシュチャレンジ競走」です。
1200m11頭立て。
是非是非 ご注目下さい。
第8レース・第9レースはJRA交流競走です。
春一番のホッカイドウ競馬は、しっかり休養組と、他地区遠征組がいます。
良し悪しはそれぞれですが、パドック解説で 各馬の様子をお伝えして参りますので
参考にしていただければ、と思っています。
勿論、3歳馬の様子はしっかり見ておいて下さいね。
ではまた!
新設トライアル
こんにちは。東京ダービー実況担当(予定)の大川充夫です。
各地でダービーへのステップレースが着々と実施されていることと思いますが、南関東地区でもまたひとつ、東京ダービーへのステップレースがおこなわれました。
23日(金曜日)におこなわれたそのレースの名称は、ズバリ
東京ダービートライアル
です。
う〜ん、ストレート。
先日、わたくしこのレースの名称を「プラチナチケット賞」と書きましたが、これは「確定番組」が出る前の段階の仮称。
正式名称は「東京ダービートライアル」となりました。
先日も書いたとおり、これは今年
新設されたトライアルレースです。この競走の1着および2着の馬に、東京ダービーへの優先出走権があたえられます(なお、これに2日ほど先立っておこなわれた羽田盃では1着〜5着の馬に東京ダービーへの優先出走権があたえられています)。
この「東京ダービートライアル」は、重賞競走ではありません。いわゆる「特別戦」です。出走できる馬も、その条件(収得賞金)が低めに設定されています。
特別戦のトライアルを新設した理由は何なのか。
…まあ、ここを読んでくださっている方々にはおわかりのことでしょうが、きちんと主催者にそのへんのことを聞いてみました。
ええと、主催者、というか、開催執務委員長さんにお話をうかがいました。偉い方にあらたまってお話をうかがうのは緊張します(汗)。という話はともかく。
大井競馬の
塚田修開催執務委員長さんによると、
「近ごろデビューが遅い馬でもけっこう強い馬がいます。そういう馬は獲得賞金が積み上がらなくて(ダービーに出られない)。なんとかならないかなあ、っていう話が(このレース設置の)最初だったんです」
「ダービーってのは、実力があって、なおかつ『旬な馬』が出てほしい。そういう意味で言うと、羽田盃のようなステップ(レース)以外に、こういうレースから賞金積んでなくても今元気な馬が出られれば、東京ダービーの魅力をより高めるっていうか、そんな発想ですよね」
ということでした。
お話をうかがうと、実務的・技術的にむずかしいことはいくつもあったそうですが、そうしたことをクリアして現実にこうしたレースを設置することができた、その熱意と実行力に拍手をおくりたいと思います。
関係者にもファンにも、この新設トライアルを歓迎している方は多いのではないでしょうか。
記念すべき新設初年度の東京ダービートライアル、勝ったのは
ミヤビジンダイコ、2着が
ゼットン。この2頭は東京ダービーへの優先出走権を手にしたわけです。
スタートで立ちおくれたミヤビジンダイコは向こう正面でもしんがりを追走。隊列がそれほど縦長ではなかったとはいえ、4コーナーでもうしろから2頭目で、極端な言い方をすれば、競馬をしたのは最後の直線だけ。いちばん外をとおって一気に全馬を差し切りました。なんとも大味というか豪快なレースっぷり。
2着のゼットンは中段やや後ろからレースをすすめ、向こう正面で積極的にポジションを上げて行き、3コーナーから4コーナーでは先頭に差のない3番手。直線に向いてから前を抜き去り、後続をつきはなすという、いわば「自力の競馬」を見せました。勝ち馬の決め手に屈して2着でしたが、3着を4馬身はなしてのゴールでした。
羽田盃と同じく1800メートルでおこなわれたこのレース。単純に時計の比較をすると羽田盃のほうが2秒ほど優秀で、そういう意味では重賞に出られたメンバーと出られなかったメンバーの力量差というものがあるのか、とも思われます。
しかし、馬場差や展開の違いもありますから、カンタンにそうとも決められず、むしろこうしたレースで本番への切符を手にした馬たちは数字にあらわれない、目に見えない「何か」を持っている可能性がある、という見解もあるでしょう。
塚田委員長も、
「ここで権利をとった馬には、当然、本番に出てほしいですね。そしていいレースをしてもらいたい」
と語っておられました。
まずは無事に、本番へ駒をすすめてもらいたいものです。
なお、今回の「東京ダービートライアル」は、三冠レース第1弾・羽田盃のわずか2日後におこなわれましたが、これは
「開催日程の関係でそうなってしまいました。本当は、5月の開催に実施したかったんですが、そちらでは東京ダービーまで中1週になってしまうので。ダービー出走への最後のチャンスにしたかったんですが」
というお話でした。
来年以降は実施時期がかわるかもしれません。
最後に。
この「東京ダービートライアル」という、「ど真ん中のまっすぐ」的ネーミングですが。
ええと、どなたの命名でしょうか?
「わたしです(笑)」(塚田修開催執務委員長)
そうでしたか。
これが野球なら、意表をつかれて見逃してしまうほどの真ん中ストレート、ヘンな変化球よりずっといい、とわたしは思います。いや、ホントに。
次回は、船橋競馬場でおこなわれる重賞・東京湾カップについて書く予定です(内容などは変更することが、ホントにありますから。変更になっても怒らないように…って誰も怒らんか)。