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石崎隆之騎手、地方競馬歴代2人目の通算6,000勝達成!

 

 地方競馬現役最多勝を誇る石崎隆之騎手(船橋)が、ついにその勝ち星を6,000の大台に乗せた。

 5月1日の浦和競馬第2レース、兄弟子である佐藤賢二調教師が管理するアーティクルリバー(牝3)に騎乗しての達成で、1973年7月のデビューから足かけ37年、通算33,374戦目での快挙となった(競走成績)。

 
的場文男騎手との叩き合いを制し、記念の6,000勝達成

 1987年から2001年まで15年連続での南関東リーディング(うち、全国リーディング10回)、NARグランプリの表彰制度ができた1990年から13年連続での最優秀騎手賞、1994年のJRA阪神・ワールドスーパージョッキーズシリーズでの総合優勝、そして地方重賞185勝など、達成してきた記録の数々は華々しい。

 ただ、デビューから順調に勝ちまくってきたわけではない。通算500勝を挙げたのが13年目の1985年4月22日のこと。初めて年間100勝を越えたのがその年で(102勝)、まさにここから快進撃が始まった。通算1000勝到達は1987年12月7日で、500勝から1000勝までは、わずか2年7カ月とちょっとしか、かかっていない。その87年からは、ほぼ毎年200勝以上のペースで勝ち星を積み重ねてきた。
 
 
1998年東京大賞典(アブクマポーロ)
 石崎騎手と言えば、活躍馬の1頭としてアブクマポーロの名が挙げられる。1998年は9戦8勝(うち、ダートグレード6勝)という快進撃の年だったが、中でも印象に残っているのが東京大賞典。石崎騎手やその上の世代の騎手の時代は、たとえ大レースに勝ってもガッツポーズなどしないのが普通だったが、そのアブクマポーロで制した東京大賞典では、めずらしくゴールの瞬間に左手を大きく振り上げた。

 前年、2800メートルで行われた最後の年の東京大賞典では1番人気に推されながらも3着に敗れていたこと、そしてこれが自身初の東京大賞典制覇となっただけに、相当うれしかったのだろう
 
 
2001年ジャパンダートダービー(トーシンブリザード)
 そしてもう1頭、ジャパンダートダービーを含め、無敗のまま2001年の南関東四冠を制したトーシンブリザードの名も挙げられる。
 石崎騎手がもっとも勝ち星を量産していたのが、このアブクマポーロからトーシンブリザードの時代と重なるのは、偶然ではないだろう。

 あらためて言うまでもなく、地方競馬最多勝記録は佐々木竹見元騎手の7,151勝だが、その数字が近くに見えてきた。とはいえ、竹見元騎手と石崎騎手では活躍した時代が違い、その数字ばかりを同じ尺度で論じることは難しい。
 地方競馬の年間最多勝記録は竹見元騎手が1966年に達成した505勝だが、これは1日の騎乗数に制限がなかった時代のこと(その後、地方・中央合計では2006年に内田博幸騎手が524勝の記録がある)。石崎騎手がリーディングを続けていた時期のほとんどは、南関東では原則として1日6レースまでと騎乗数が制限されていたからだ(その後1999年からは1日8レースに緩和)。
 
 
地元船橋競馬場で行われた表彰式
 石崎騎手は今年1月に53歳になった。ここ数年、勝ち星が減ってきたとはいえ、昨年は89勝(南関東88勝)を挙げ、南関東リーディングでは10位に食い込んでいる。
 ひとまずの目標であったという6,000勝を超え、その勝ち星をさらにどこまで伸ばせるか、楽しみに見守っていきたい。
 
文●斎藤修(サイツ)
写真●いちかんぽ、千葉県競馬組合、NAR
 

 
石崎 隆之 −いしざき たかゆき−(船橋・出川龍一厩舎)
1956年1月29日生まれ 北海道出身
初出走/1973年7月11日 船橋第1レース(ミヤシロクイン、4着)
初勝利/1973年8月28日 船橋第7レース(コンソート、18戦目)
通算成績/33,401戦6,006勝(ほかに中央1,081戦74勝)
主な勝ち鞍/ジャパンダートダービー(トーシンブリザード)、川崎記念(アブクマポーロ2回、アマゾンオペラ)、東京大賞典(アブクマポーロ)、帝王賞(アブクマポーロ、トムカウント)、かしわ記念(ナイキアディライト、トーシンブリザード、アブクマポーロなど6勝)、全日本2歳優駿(トーシンブリザードなど7勝)、ダービーグランプリ(イシノサンデー)、ダイオライト記念(アブクマポーロ2回、モガミキッカなど5勝)、日本テレビ盃(ナイキアディライト、サプライズパワー、アブクマポーロなど6勝)、北海道スプリントカップ(カガヤキローマン)、さきたま杯(セタノキング)、マリーンカップ(ラヴァリーフリッグ)、クイーン賞(レディバラードなど5勝)、東京ダービー(ナイキアディライト、トーシンブリザードなど4勝)、羽田盃(ナイキアディライト、トーシンブリザードなど4勝)、全日本アラブ大賞典(コスモノーブル2回、ノムラダイオー)など、重賞185勝(ほかに中央重賞1勝)
※ 成績は2009年5月11日現在

 
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