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2009年8月13日(木) 門別競馬場 2000m

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圧巻のレースぶりでDグレード8勝目、今年も中央勢が上位独占

 今年の北海道は雨が多く、この日の門別競馬場も午前中からずっと雨。それでもメインレース近くには、傘をささなくてもだいじょうぶな程度の霧雨になってくれたのは幸いだった。
 地方競馬で行われているダートグレードは、毎年中央勢が圧倒的に強いレースや、地方勢もほぼ互角の成績を残しているレースなどさまざまな傾向があるが、このブリーダーズゴールドカップJpnIIは前者。馬インフルエンザの影響で中央馬が競走除外になった07年は例外として、地方馬が連対したのは、地元期待のササノコバンが2着に入った94年(勝ち馬カリブソング)まで遡らなければならない。
 しかし今年は、昨年まで2年連続でNARグランプリの年度代表馬に輝いている船橋のフリオーソが遠征してきたことで、俄然興味深いものとなった。
 前売りの段階からずっとスマートファルコンが1番人気だったが、最終的にはフリオーソが逆転し、単勝1番人気。これは、フリオーソが前走ヴァーミリアンと好勝負を演じて2着だった帝王賞JpnIからマイナス1キロで万全の仕上げだったのに対し、スマートファルコンは、プラス20キロで2着に敗れたマーキュリーカップJpnIIIからさらに4キロ増えていたからだろう。
 しかし圧倒的なレースぶりを見せつけたのは、スマートファルコンのほうだった。スタートからハナに立ったフリオーソをぴたりと2番手でマーク。絶好の手ごたえのまま3〜4コーナーで並びかけると、直線であっさりと競り落とした。スマートファルコンの直後を追走したアドマイヤスバルが1馬身差の2着。アロンダイトが3着に入り、フリオーソは4着に沈んだ。今年もやはり中央馬が上位を独占する結果となった。

 
岩田康誠騎手
 うまくゲートを出て、2番手につけてくれたので、安心して乗れました。前回は馬がボーッとした感じだったのが、今回は以前のように引っ張りきれないくらいの手ごたえでした。前回で連勝が止まってしまったので、今回はどうしても勝ちたかった。 
 
小崎憲調教師
 前回は体が緩みぎみだったんですが、今回はさらに馬体重が増えていても、調教をびっしりやって体が締まっていました。今回しっかり仕上げた反動がどれくらいあるかわからないので、2カ月くらいは休ませようと思います。

 
 

 小崎憲調教師のコメントにもあるように、今回は馬体重こそ増えていたものの、逆に体は締まっていたのだと。たしかに前々走のさきたま杯JpnIII、前走のマーキュリーカップJpnIIIと、ここ2戦は押しても前に行けない様子で行きっぷりがよくなかったが、今回は引っ張りきれないほどの絶好の手ごたえだったという。まさに強いスマートファルコンが戻ってきた。
 ダートグレード8勝目となったスマートファルコンが、この秋どこでGI(JpnI)獲りに挑んでくるのか。ダートグレード戦線の大きな見どころとなりそうだ。

取材・文:斎藤修
写真:宮原政典(いちかんぽ)