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連載

第27回 2010年10月20日 アジュディミツオー

 11月3日に初めて船橋競馬場で実施されるJBC競走。船橋は名馬の宝庫として知られている競馬場ですが、歴代の名馬たちがあの砂上で過ごしてきました。

 アジュディミツオーしかり。

 「腕がしびれてきて、向正面では人間の方がガタガタになるくらいだった。ここまでパワーのある馬はいないよ。それでも、テンよし・中よし・終いよしで全部が速い。レースを勝つために走っているようだった。俺に任せておけって」と主戦の内田博幸騎手。

 スピード・スタミナ・パワー、賢さ、全てを兼ね備えた希代の名馬アジュディミツオー。王者カネヒキリとの死闘を制した06年帝王賞をはじめJpnI5勝。

 05年ドバイワールドカップは地方所属馬として初めて世界へ挑戦。05年と06年にはNARグランプリ年度代表馬&サラブレット4歳最優秀馬、09年NARグランプリ特別表彰馬など数多くのタイトルを手中に収めてきました。

 そんなミツオーは昨年秋から北海道のアロースタッドで種牡馬入りをし、新天地での生活をスタート。今年から種付けを開始し、一般的に最初は上手にできずに何度か練習をするものだそうですが、ミツオーの場合は1回でクリアー。初めてには思えないほどの天才的な迫力満点の仕事ぶりだったそうですよ。

 今年は41頭の繁殖牝馬が集まったそうです。「ミツオーはバランスのいい馬なので、それが産駒にも伝わってくれればいいですね。きっといい仔を出してくれると思っています」と生産者の藤川喜美雄さん。

 ミツオーと8月上旬に会いました。アブが発生している時期だったので少々イライラモードでしたが、毛づややハリは抜群で、健康そうな体で馬場を走りまわっている姿を見ることができました。

 アロースタッドには父のアジュディケーティングやブライアンズタイム、サウスヴィグラス、トーホウエンペラーなどそうそうたるメンバーが繋用されていますが、その中でも一番元気なのがミツオーだそうで・・・ミツオーらしくていいかと思います(笑)。

 最近の様子をジェイエスの綿引正さんにお聞きしたところ、「今年の夏はこちらも非常に暑かったんですが、今は涼しくなって、体もふっくらしてきました。パンフレット用の写真撮影も行って、いい写真が出来上がりましたよ。種馬としての風格も出てきたし、楽しみにしたいですね」ということで、11月に入ると来季に向けた体作りを始めるそうです。

 そして、来春にはいよいよアジュディミツオージュニアが誕生!!!待ち遠しいです。

 アジュディミツオーの見学は、競走馬のふるさと案内所にお問い合わせ下さい。
http://uma-furusato.com/

高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に活動中。

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