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第68回 2017年5月10日(水) ラーメン(佐賀競馬場)

佐賀競馬場
「龍ラーメン」 ラーメン(400円)

また来ます!
 佐賀競馬場の入場口を入ってすぐ右側、飲食店街の入口にあたるその場所にあるのが「龍ラーメン」。
 そのとなりには同じくラーメンがメインの「のだ屋」があるので、ひとつの建物に同じ業種の2軒が並んでいるという、一種の激戦状態になっています。となると、お客さんの呼び込みが熾烈になっていくのは当然。でも「龍ラーメン」は、昨年(2016年)の秋は営業していませんでした。
「そうなんですよ。私が体をちょっと悪くしてしまって……」と、店頭で元気に声を出している、もはや有名人といっても過言ではないかもしれないおかみさん。たしかに歩く姿にはちょっと頼りなさが残るけれど、大きな声は以前とまったく変わらない感じがします。
 ということで、その期間は「のだ屋」さんに独占を許していたわけですが、もとの2店舗で切磋琢磨する状況に戻ったのはなにより。私が訪れたのは場外発売日でしたが、両店舗とも元気に営業していてありがたい限りです。
基本のラーメンは400円!
 そしていつものことですが、この400円という値段には感動してしまいます。それでも大きな寸胴で豚骨を長時間煮て出来上がった白濁のスープは、まさに本格的な九州ラーメン!
 テーブルの上には紅ショウガと高菜が置いてあるので、それを彩りに加えて写真撮影。ここでこれだけのクオリティが味わえたのなら、遠方からのファンもきっと大満足することでしょう。よほどのラーメン好きなら別ですが、帰りがけに博多でラーメン屋さんに寄る必要はないですよ。丁寧につくられた味と香りを楽しんで食べ終わったら、100円で替え玉も頼めます。
「本当にお店を再開できてよかったです。また来てくださいね~」と、おかみさん。
 最近の佐賀競馬場は以前よりも活気が戻ってきた印象で、JRAの発売日になるとさらに賑やかな状況に。先日、日曜日の佐賀競馬場に行ったとき、おかみさんが競馬初心者とおぼしきカップルを店内へと呼び込むことに成功したところを目撃しました。
龍ラーメンのメニューのなかに「冷しむぎ」の文字が!
 こういう特徴あるお店があるのが、佐賀競馬場のいいところ。いつまでも元気で営業してくれることを願いたいものです。
 そういう思いを新たにしながら、撮ってきた写真をチェックしてみると、メニューのなかに
「そうめん 350円」
「冷しむぎ 350円」
 という文字があることにビックリ!
 「馬美味行脚」の第1回の前の回に登場した、荒尾競馬場の「冷しむぎ」の謎が再びここに現れるとは……。こりゃ次に行ったときは、両方頼んで食べ比べしなきゃ!!!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。