ウエブハロン2017 レディスヴィクトリーラウンド タイトル

 各ラウンドにおいて2競走実施し、女性騎手のみをポイントの対象として、ラウンド表彰(1位~3位)を行うとともに、4ラウンド総合優勝者を最終戦佐賀ラウンドにおいて表彰いたします。
 今回は第1ラウンドに先がけ、ばんえい帯広において、ばんえいエキシビションレースとして、竹ケ原茉耶騎手(ばんえい所属)との共演イベントを行います。
 競走実施日にお客様向けに各種イベントを実施するとともに、5競馬場をめぐるLVRスタンプラリーも併せて実施する予定です。イベント詳細については、決定次第特設サイト内で発表いたします。
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【リポート動画】

第1戦を制した別府騎手がラウンド優勝 総合でも別府騎手がトップで最終決戦へ

 レディスヴィクトリーラウンドの“ウインターラウンド”は、高知と佐賀という西日本が舞台。しかし高知で出場騎手たちを待ち受けていたのは「長いこと住んでいますが記憶にない」と、実況の橋口浩二アナウンサーが話すほどの寒波だった。この日の朝8時の気温はマイナス4度。天候は晴れでも日中の最高気温は6度前後までにしかならなかった。
 そういう天候でもニコニコしていたのは、ウインターラウンドを前に引退を発表した鈴木麻優元騎手。高知競馬場にはゲストとして招待され、第1レース前に放送される“モーニング展望。”への出演や、出場騎手紹介式、トークイベント、表彰式にも参加して、晴れやかな表情を見せていた。
 高知ラウンドでは、出走馬が確定したときに抽選で女性騎手が騎乗する馬を選び、そのほかの馬は出馬投票時の騎手がそのまま騎乗するという形。それでも第1戦に出走する10頭のうち6頭が乗り替わりというメンバー構成では、偶然にも前走で騎乗していた馬とコンビを組めた別府真衣騎手(高知)は心理的にも有利だったことだろう。
 その後押しを受けた別府騎手が先手を主張。宮川実騎手も前に行く構えを見せたが、競らずに2番手で折り合った。そのあとに下村瑠衣騎手(高知)が4番手で続き、宮下瞳騎手(愛知)は5番手、木之前葵騎手(愛知)は7番手。3コーナーあたりからは下村騎手と木之前騎手は失速してしまった。
 最後の直線の入口では逃げ切りを図る別府騎手が2馬身ほどリード。この日は第1レースから前残りのレースが続いており、別府騎手はそれも味方につけていた。しかしそこに待ったをかけようと宮下騎手が差を詰めてきた。宮下騎手は盛岡ラウンド、名古屋ラウンドとも第1戦で勝利。その再現を狙ったが、懸命に追い続けた別府騎手が先頭を守り切った。
 「ゴール手前では瞳さんの声が聞こえてきて、『また瞳さんか』と思いましたよ」と、別府騎手はレース後に笑ったが、それでも「走るのをやめようとする馬なので、最後は私が頑張りました」と、ホッとした表情を見せていた。
 2着となった宮下騎手は「くやしいですね。4コーナーでは届くかなと思ったんですが」と言いながらも、楽しんで乗れたという様子。勝負とはいいつつも、いつもと違う空気感を味わえるのが女性騎手たちの楽しみになっているようだ。
 ファンもまた、このイベントを楽しみにしているようで、スタンドにいる人数も通常の平日開催より多いという印象。ちなみにエキシビションレースが行われた帯広を含め、ここまでの舞台にすべて来場しているというファンもいた。出場騎手にサインを求めるファンからは「東京から来ました」という声も多く聞かれた。
 ひとつレースをはさんで行われた第2戦は、第1戦以上に人気が割れることになった。
 第1戦も第2戦も出走馬はC1クラス。そして“選定馬”という文字がついていた。特に第2戦は、高知名物の“一発逆転ファイナルレース”のように、近走の成績がいまひとつというメンバー。しかも1600メートル戦は、近走で経験がない馬がほとんど。そうなると、単勝10倍未満が6頭もいて、3連単の100倍未満が6通りしかないというオッズになるのは当然のことといえるだろう。
 ファンの予想と同様に、騎手にとっても難しいレースになったようで、勝ち時計が1分51秒0というのはかなり遅い。連勝を狙った別府騎手は最下位に敗れ、宮下騎手は後方の位置取りのまま。単勝9番人気馬が勝ち、2着に10番人気馬、3着に8番人気馬が入るという大波乱となった。そのなかで4番手から徐々に追い上げて3着に入ったのは下村騎手。「前の馬についていくのが精一杯でした」と言いながらも笑顔で、最後方から差を詰めて4着となった木之前騎手も「馬の特徴をいかそうと思って気楽に乗りました」と、こちらもまた満足そうな表情をしていた。
 この2戦の結果、高知ラウンドは別府騎手が優勝。2位は宮下騎手、3位は下村騎手となった。
 残る最終ラウンドは2週間後の佐賀競馬場。別府騎手は盛岡、名古屋、高知と積み重ねたポイントの合計でも1位となっているが、「佐賀の最後のレースはポイントが倍ですからね」と2年連続の総合優勝に向けて気合十分。「でも去年は、私がその制度のおかげで優勝できたんですけれど」と苦笑いしていた。当然ほかの3名の騎手にも、そのことは頭に入っていることだろう。

取材・文:浅野靖典
写真:桂伸也(いちかんぽ)
第3ラウンド優勝
別府真衣騎手
(高知)
第2戦が最下位では高知での優勝は無理だと思っていたので、結果を聞いてびっくりしました。このシリーズはどの馬にも勝つチャンスがあるという感じがありますが、ここまできたら連覇を目指していきたいですね。佐賀競馬場は乗りやすいですし、次への不安はありません。
第3ラウンド2位
宮下瞳騎手
(愛知)
第2戦はスタートに気をつけてと言われていたんですが、ゲートで立ち上がりかけたところでスタートになってしまいました。合計のポイント的にはちょっとの差でしたけれど、負けちゃいましたね。別府さんには地元のパワーがついていたのかなと思います。でも佐賀では負けないように頑張ります。
第3ラウンド3位
下村瑠衣騎手
(高知)
ここまで成績的にぜんぜん目立っていなかったので、どこかで一発を狙いたいなと思っていたんですけれどね。1戦目は流れには乗れましたが結果は後ろのほうで、それでも2戦目は3着でしたが内容的にはよかったと思います。佐賀では自分の力を思い切り出せるように頑張りたいと思います。