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第120回 2018年7月20日 エーシンシャラク

(提供:吉野牧場さん)

Profile
 半弟にエイシンヒカリ、半姉には2年連続でグランダムジャパン古馬シーズンを制したエーシンクールディがいるエーシンシャラク。自身は2011年5月に3歳で兵庫競馬からデビューすると、中央、兵庫、東海、岩手と、9歳まで長きに渡り走り続けました。通算20勝を挙げ、重賞タイトルは早池峰スーパースプリントオープンの1勝。

 そんなエーシンシャラクが宮崎県で種牡馬生活をスタートさせているそうです。

 このうれしい話題は、岩手ケイシュウニュース・水沢競馬場の深田桂一トラックマンからお聞きました。

 「岩手の重賞勝ち馬に種牡馬として可能性をかける方がいて、その仔が産まれるのなら感動しかありません。もし1頭でもその産駒が岩手で走ったら、その過程だけでもすごいドラマです。そうなったら、いつも取材をさせてもらっていた担当厩務員と長話になるでしょうね」と深田トラックマンも非常に心待ちにしています。

 エーシンシャラクが繋用されている宮崎県の吉野牧場は、競走馬の生産や育成をはじめ、代表・吉野新作さんの『お客様の望むことをしたい』という思いから、ホースセラピーや引退馬の余生なども含めて、馬に関したことを幅広く手掛けている牧場さんです。

 過去には種牡馬も繋用していたことが縁で、エーシンシャラクは昨年10月のレースを最後に、引き続き杉浦和也オーナーの所有馬として、この地にやって来たそうです。現在では宮崎県内唯一の種牡馬とのこと。

 普段は大人しいそうですが、種付けがとてもお好きなタイプだそうで、最初は気持ちだけが先走ることもあったそうですが、だんだんに慣れていき、後半の方にはちゃんとこなしていたそう。現役時代は暑さに弱いところもあったそうですが、夏負けもせずに食欲も旺盛で元気に過ごしているそうです。

 「タイキシャトルが種牡馬を引退したので、その後継馬として子孫を残していってもらえれば。九州産がもっと盛り上がっていって欲しいですね」(吉野さん)。

 今年は数頭の花嫁さんが集まったそうなので、このまま順調にいけば、来春にはエーシンシャラク産駒が誕生予定だそうです。

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高橋華代子(たかはしかよこ)

元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など

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