web Furlong 2018【ジョッキーズチャンピオンシップ特集】ワイルドカード

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特集

2018ジョッキーズチャンピオンシップ ワイルドカード

Jockeys' Championship 2018
 JRAで実施されている「ワールドオールスタージョッキーズ」に出場する地方競馬代表騎手の選定競走として実施してきた「スーパージョッキーズトライアル(SJT)」ですが、これまでのトライアルという枠を飛び越え、各地のリーディングジョッキーが熱い戦いを繰り広げて地方競馬No.1ジョッキーを目指す競走の一つとし、2018年より、同シリーズへの出場騎手選定方法も新たに、その名称も『地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ』に一新して実施いたします。
 各ステージは昨年に引き続き、「ワイルドカード」「第1ステージ」「第2ステージ」が実施され、優勝者は8月25日(土)、26日(日)にJRA札幌競馬場で実施される『2018ワールドオールスタージョッキーズ』(国際騎手招待)の地方競馬代表候補騎手に選定されます。(準優勝者は地方競馬代表補欠候補騎手)
 皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。
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ワイルドカード5月20日(日)

佐賀競馬場

ワイルドカード第1戦

吉原寛人(金沢)

ダイヤモンドセーラ

競走成績 MOVIE

ワイルドカード第2戦

村上 忍(岩手)

トッケンドーナ

競走成績 MOVIE
ポイント表

リポート動画

第2戦の直線追い比べで明暗 吉原騎手は堅実にポイント稼ぐ

 昨年までのスーパージョッキーズトライアルが、今年から『地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ』と名称変更。出場騎手の決定方法にも若干の変更があり、ワイルドカードには全国の競馬場から、2017年4月1日から2018年3月31日までの所属場での勝利数順位2位の騎手12名が出場となった。
 その顔ぶれはベテランから若手までさまざま。地方競馬通算勝利数の記録更新へカウントダウンの的場文男騎手(大井)は現在でも年間100勝ペースで勝ち星を重ね、61歳にして大井で2位という成績にも驚きだ。全国を舞台に活躍する赤岡修次騎手(高知)、吉原寛人騎手(金沢)は他場での騎乗が多いため、自場での順位は2位でのワイルドカード。以上3名は、かつてワールドスーパージョッキーズシリーズの出場経験もある。一方、これからが期待される若手は、22歳の見越彬央騎手(浦和)が初出場。23歳の阿部龍騎手(北海道)は、昨年に続いて2度目のワイルドカード出場だ。
 第1戦は、お互いを牽制しながらのスローペースで前残りの結果となった。ハナをとったのは1番枠の筒井勇介騎手(笠松)で、村上忍騎手(岩手)、赤岡騎手がピタリと追走して3頭が先行。そこから赤岡騎手が脱落して2頭が粘るところ、5番手から3コーナーで早めに前をとらえにかかった2番人気の吉原騎手が直線で鮮やかに差し切った。1番人気に支持された見越騎手だが、3歳戦という馬に若さもあったのだろう、道中ハミがかからず追い通し。後方からの追走で6着だった。
 レース前、「2戦目の馬の成績がイマイチなので、1戦目は2着じゃダメ、勝ちに行かないと」と話していた吉原騎手は、してやったりの表情。逃げて粘り込んだ筒井騎手が2着。11番人気で3着の村上騎手、7番人気で4着の田中学騎手(兵庫)は、ともに第2戦で専門紙に重い印がついていたため、ここまで4名が優位と見られて第2戦を迎えることとなった。
 人気を集めた2頭の鞍上、田中騎手と村上騎手が、縦長になった馬群の中団で互いを意識しながら追走しているように思えた。3コーナー過ぎで先頭に立ったのは村上騎手だが、4コーナー手前で内から田中騎手が並びかけた。直線は2頭がピタリと馬体を併せての追い比べとなり、直線半ばで一旦は田中騎手が前に出る場面もあったが、ゴール前でひと伸びした村上騎手が2馬身突き放しての勝利となった。5馬身離れての3着に、第1戦で最下位だった赤岡騎手が入った。
 3着、1着の村上騎手の優勝は明らか(45ポイント)。本戦進出のあと1枚の切符は誰に。4着、2着の田中騎手か。ところが、向正面に入るあたりで縦長の後方2番手の追走で、そのままでは圏外と思われた吉原騎手だったが、検量室前に戻ってくると、みずから「7着!」と。果たして、吉原騎手が36ポイントで2位、田中騎手は32ポイントで3位だった。積極的に3番手を追走した筒井騎手は3コーナーから失速して9着、22ポイントで4位だった。
 悔しい表情は田中騎手。「馬が外に張り気味だったので、内の(砂が)深いところを通ったのが……。最後は外に行けばとも思いましたが、勢いがついていたのでそのまま内を行ったんですが、結果、こうなったか。そこは悔いが残りますね」。仮に田中騎手が第2戦を勝っていれば総合で1位、2位の吉原騎手は変わらず、3位が村上騎手となっていた。第2戦での直線での叩き合いは、まさに本戦出場を決める争いだった。
 さすがにこうした騎手交流戦には慣れている吉原騎手は、したたかに2位を確保した。「(第2戦は)6、7、8着くらいには入らないと(総合2位以内は)ないかなと思っていたので、(後方2番手から)最低でも4頭か5頭は抜かそうと思って乗っていました」。勝ち負けは難しい馬ながらも、圏内のポイントを狙っての騎乗だったのだ。
 地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ・第1ステージの舞台は盛岡。岩手勝利数1位の山本聡哉騎手と、ワイルドカード1位通過の村上騎手と、近年の岩手でリーディングを争うトップツー揃い踏みで迎えることとなった。
取材・文:斎藤修
写真:早川範雄(いちかんぽ)

コメント

ワイルドカード優勝村上忍騎手
(岩手)

1戦目の馬がすごくがんばってくれて、人気以上の走りをしてくれたので、気持ち的に楽になりました。佐賀のいい流れのまま地元でも結果を出したいですね。長年ジョッキーをやってますけど、残念ながらまだそういう(地方騎手代表の)経験がないので、ぜひ優勝を狙っていきたいです。

ワイルドカード2位
吉原寛人騎手
(金沢)

第1戦で1着をとって、(村上)忍さんと(田中)学さんが(第2戦で)いい馬に乗っていたので、ポイントは計算していました。馬に短い距離のクセがついていて、1周目のゴール板を過ぎて気を抜いたので、そこから気合を入れ直すのが難しかったですけど、それでも最後まで一生懸命走ってくれました。