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グランダム・ジャパン2019

地方競馬では、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を図るため、今年で10年目となる 世代別牝馬重賞シリーズ 「GRANDAME-JAPAN2019(グランダム・ジャパン2019)」を実施します。

全国各地で行われる牝馬重賞を世代別に体系づけ、競走成績によりポイントを付与。2歳、3歳、古馬の世代別ポイント獲得上位馬に対し、協賛各団体から日本軽種馬協会を通じボーナス賞金が授与されます。地方競馬の優れた牝馬の活躍の舞台を広げるとともに、交流を促進して魅力ある牝馬競走の実施を目指します。

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2歳シーズン レーススケジュール

レース名 実施日 競馬場 距離 地区
園田プリンセスカップ 9.26(木) 園田 1,400m 北陸・東海・近畿
エーデルワイス賞 JpnⅢ 10.10(木) 門別 1,200m 北海道
ラブミーチャン記念 11.7(木) 笠松 1,600m 北陸・東海・近畿
金沢シンデレラカップ 11.12(火) 金沢 1,500m 北陸・東海・近畿
ローレル賞 11.19(火) 川崎 1,600m 南関東
プリンセスカップ (取り止め) 水沢 1,400m 東北
東京2歳優駿牝馬 12.31(火) 大井 1,600m 南関東
  • 第19回
  • ローレル賞

11.19 (火) 川崎 1,600m

好位から直線力強く抜け出す
 内田厩舎が上位3着まで独占

グランダム・ジャパン2歳シーズンも終盤。11月19日に川崎競馬場で実施されたローレル賞は混戦ムードを漂わせ、出走14頭中6頭が単勝10倍以下で人気を分け合った。ホッカイドウ競馬からも、栄冠賞を母仔で制しているオノユウの愛娘バブルガムダンサー、リリーカップの勝ち馬プリモジョーカーといった重賞ウイナーたちが参戦。

そんな中、単勝3.7倍で1番人気に推されたブロンディーヴァが、御神本訓史騎手を背に先頭でゴール板を駆け抜けた。

「移籍してから3走ですが、2歳の牝馬にしてはすごく完成度が高いというか、総合力が上という印象を受けます。スタッフの皆さんが一生懸命仕上げてくれているし、そのトレーニングにしっかり応えている馬の成長も感じますね」(御神本騎手)

レースは、園田プリンセスカップの覇者で、ブリンカーを初めて着用したスティローザが果敢に先頭に立っていくと、すかさずノラが2番手。この2頭を前に見るポジションで、ナターレを姉に持つルイドフィーネが内から。その外にブロンディーヴァが続いていった。先頭から後方までは大きく縦長の展開。

「スタートもすごくスムーズに出てくれて、ペースもだいぶ落ち着いてくれたし、思っていた展開とちょっと違いましたが、なるべく速くならないように進めていきました。折り合い面もあまり注文のつく馬ではなくて、すごく操縦性がいいので、あとはこの馬のリズムを大事にしながら進めていきました」(御神本騎手)

最後の直線に入ってからもスティローザが重賞ウイナーの意地を見せようとするも、ブロンディーヴァが力強く先頭に躍り出た。「スムーズに誘導もできて、追ってからもしっかり手応えがあったので、あとは何とか凌いでくれという感じで追っていました」(御神本騎手)

ルイドフィーネも進路が狭くなりながら内をこじ開けてきたが、その差は縮まらず、ブロンディーヴァがルイドフィーネに1馬身差をつけての勝利。勝ちタイムは1分43秒4(稍重)。3着には中団から脚を伸ばしてきたミナミンが入り、地方通算1200勝を達成したばかりの内田勝義厩舎の管理馬が1着から3着までを独占した。

ブロンディーヴァは北海道でデビューし廣森久雄厩舎の外厩馬としてノーザンファーム空港で、現在は内田厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームで、それぞれトレーニングを積んでいる。フレッシュチャレンジを勝ち、2戦のキャリアで川崎に移籍すると、初戦は牡馬相手の若武者賞で3着に敗れたが、その後はこれで2連勝。まだまだ底知れない。

ナイターに映える明るい栗毛で、牝馬ながら511キロもある雄大な馬体は非常に見栄えよく、2歳にしてすでに風格すら感じさせる。

この後は状態を見ながら、上位を独占した内田厩舎の3頭とも、グランダム・ジャパン2歳シーズン最終戦の東京2歳優駿牝馬を視野に入れていくという。

  • 取材・文
  • 高橋華代子
  • 写真
  • 早川範雄(いちかんぽ)

Comment

御神本訓史 騎手

移籍初戦は馬も少し戸惑ったり暑さもあった中で、男馬とのレースでも3着でしたが、2戦目はきっちりと結果を出してくれました。今回はさらに体重もプラスになっていたので、ここ3走の中では一番いい状態でした。内田厩舎は名門で馬の作りもすごくいいので、上位独占でも驚きはありません。

内田勝義 調教師

1着から3着までの上位独占は大変嬉しいですね。ブロンディーヴァはホッカイドウ競馬からの移籍馬で、初戦は体がちょっと細くて、前走はだいぶよくなったなぁという印象でした。今回はまた幅が出て良化していたので自信を持って臨みました。これから楽しみな馬がいっぱいいてありがたいです。