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2007/1/17
2006年JPNサラブレッド・ランキング発表

 国内競走馬の公式格付けである2006年JPNサラブレッド・ランキングが17日、発表されました。

 全体のトップに立ったのは、4歳以上・芝のトップであり、有馬記念などGT4勝のディープインパクトで127ポンド。上半期のレーティングは宝塚記念制覇時の125ポンドでしたが、ジャパンCを制して126ポンドに、有馬記念を制して127ポンドに評価をアップ。これは06年の全体の世界第4位タイに相当(トップは米ブリーダーズCクラシックの勝ち馬インヴァソールで129ポンド)するもので、芝部門に限れば、凱旋門賞を制した仏レイルリンクらと並んで世界トップタイとなります。これは97年に日本馬のレーティング方式が現在の国際基準に移行して以来、日本馬として初めての快挙となります。

 なお、同じ4歳以上・芝では、ドバイシーマクラシックを制し、“キングジョージ”3着と海外遠征2戦を好走したハーツクライが124ポンドで2位。天皇賞(秋)・マイルCSと秋のGT2連勝のダイワメジャーが121ポンドで3位。シンガポール航空国際Cで地方馬初の国際GT制覇を果たした北海道・コスモバルクは3年連続の117ポンドとなり、前年に続く9位タイ。

 3歳・芝では、香港カップ2着アドマイヤムーンとジャパンカップ2着ドリームパスポートが121ポンドでトップに並びました。皐月賞・ダービーの2冠を制したメイショウサムソンは秋以降の不振が響いて、上半期の発表時から1ポンド減の117ポンドで3位タイ。

 4歳以上・ダートはフェブラリーS圧勝のカネヒキリが118ポンドでトップ。帝王賞などGT3勝の船橋・アジュディミツオーは上半期の発表時から1ポンド上がって、117ポンドで2位。3歳・ダートは古馬相手にジャパンCダートを快勝したアロンダイトが114ポンドでトップに立ちました。

 2歳では、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬ドリームジャーニーとラジオNIKKEI杯2歳Sの勝ち馬フサイチホウオーが111ポンドでトップタイ。ダートでは、全日本2歳優駿を制した船橋・フリオーソが107ポンドでトップとなりました。

 このランキングについては次回発売(4月予定)の『季刊ハロン2007・Spring(189号)』でも掲載を予定していますので、あわせてご覧ください。

★JPNサラブレッド・ランキングとは…
 JPNサラブレッド・ランキングは、各馬が発揮した能力を数字で表わしたレーティングをランキング化したものです。世界的にはワールドランキングとして発表されており、JPNサラブレッド・ランキングはその日本国内向け。JRAハンデキャッパー・NARレーティング担当者の共同作業で作成したレーティングを基礎として、海外での成績を加え、さらに1年間を通じたレースぶりを検証し若干の修正を行ったうえ、国際ハンデキャッパー会議の協議を経て決定したものです。

★JPNサラブレッド・ランキング (定義)

(1) 対象馬
1. 日本馬 日本および海外の競走に出走して、100ポンド以上の評価を得た馬。
2. 外国馬 日本の競走に出走して、100ポンド以上でかつその馬のベストの評価を得た馬。

(2) 対象レース
1. 中央競馬 すべての平地重賞競走およびオープン特別競走およびその他一部の競走
2. 地方競馬 出走資格に上限のないすべてのサラ系重賞競走および一部の主要競走

(3) 区分
2歳・3歳(芝・ダート)・4歳以上(芝・ダート)

(4) 距離区分
(=Sprint) 1,000m〜1,400m未満
(=Mile) 1,400m〜1,900m未満
(=Intermediate) 1,900m〜2,200m未満
(=Long) 2,200m〜2,800m未満
(=Extended) 2,800m〜

(5) 評価単位
ポンド/キログラム併記(1ポンド≒0.453kg)

(6) 備考
1. ランキング表の競走馬の所属は、原則として2006年末のものです。
2. 牝馬の数値を牡馬と比較する際には、2歳は2ポンド、3歳以上は4ポンドを加えてください。
これは、負担重量(牝馬減量)の関係からです。