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2021/09/08

【教養センター便り】104期 第2回技能審査(馬場)

教養センターでの2年間の騎手課程のプログラムのうち、基本馬術を最初の1年間で習得し、馬の動きを総合的に学び安全に騎乗できるスキルを身につけます。その技能の確認をするため技能審査が実施されます。技能審査は、入所後半年間の中で馬場審査2回、障害審査2回実施されます。
今回僕たち104期生は、8月20日(金)に第2回技能審査(馬場)を行いました。課題は、フィギュアスケート規定演技のように「〇〇ポイントからこの運動をしなさい」という20m×60mの馬場内の中で決められた起点から決まった経路を運動して、騎手の姿勢、起点の正確性、扶助操作の適正や運動の的確性や馬の推進気勢について審査されました。具体的には、3種の歩法(※1)に加えて、前肢旋回(※2)、駈歩での往復手前変換(※3)、歩度の伸縮(※4)といった運動内容が含まれます。
そして無事に13人全員が合格する事が出来ました!
それでは審査を受けた順番に1人ずつコメントを紹介していきます。

※1 常歩、速歩、駈歩を3種の歩法と言いこれに加えて後退運動(5歩)もある。
※2 前肢の内方肢を軸に旋回する運動。
※3 駈歩の手前は変換せずに蹄跡から入って馬場の中央まで行進し、また元の蹄跡に戻る運動。
※4 3種の歩法それぞれの歩度(歩く幅)を大きくまたは小さくすること。

1番 阿岸 潤一朗(あぎし じゅんいちろう)&チーリープロット号

今回の技能審査では、第1回と比べて確実に成長はしていましたが、本番で100%の演技ができず、悔しさが残ります。次の障害の技能審査が最後の技能審査なので、頑張ります。


9番 松本 一心(まつもと いちと)&ブロンドペタル号

今回の技能審査ではミスが多く、自分の実力を最大限に発揮できなかったので、次の障害の技能審査では自分の実力を出せるように、日々の訓練を一生懸命頑張ります。


6番 所 蛍(ところ ほたる)&イノセント号

今回の技能審査は、速歩のペースは良かったのですが、駈歩に入ってから扶助が雑になってしまい、ミスが目立っていたので、もう少し丁寧にポイントを意識すれば良かったです。今後の訓練で改善していき、次回の技能審査に向けて頑張っていきます。


7番 山本屋 太三(やまもとや たいぞう)&アルファウイング号

今回の技能審査は、悔しい事が沢山ありました。自分が騎乗したアルファはすごく頑張ってくれたのに対して、自分は姿勢も扶助も崩れてしまいました。今回は、自分の反省点がたくさん見つかったので、1つ1つ改善していきたいです。


3番 齋藤 友香(さいとう ともか)&ダイワバーバリアン号

今回は、移行が早かったり遅かったりして、ポイントずれが多くあったので、馬を正確に動かせられるように、これからの訓練を頑張りたいです。


11番 大畑 慧悟(おおはた けいご)&アマーブル号

今回は、いつもより丁寧に乗れて良かったです。細かい部分は少し足りない部分があったので、次の審査では細かい部分まで出来るようにしたいです。


4番 佐々木 志音(ささき しおん)&二ホンカイイサリビ号

隅角通過や1つ1つの移行を丁寧に行うことが出来ました。駈歩ではあまり元気に動かすことが出来ませんでしたが、往復手前変換などを丁寧に行うことが出来ました。次回も続けて頑張りたいです。


8番 加藤 翔馬(かとう しょうま)&リワードヘヴン号

今回は、練習通りの実力を発揮できず、悔しい結果になってしまいました。今回の悔しさをバネにして、これからの訓練に挑んでいきたいです。


10番 阿部 基嗣(あべ もとつぐ)&ホウオウプライド号

前回の技能審査の課題であった、隅角通過が浅くなってしまうなど、細かいところを徹底してやる事が出来ました。ですが、まだまだ課題がたくさんあるので、次に繋げていきたいです。


2番 宮内 勇樹(みやうち ゆうき)&カツラプリンス号

練習ではイレギュラーが多く、思うように演技できずに弱気になってしまうこともありました。ですが、本番では自分のすべてを出し切り、ベストな演技をすることが出来ました。カツラも決して馬場が得意な馬ではないはずですが、人間の扶助に応えて頑張って良い動きをしてくれました。本当に感謝しています。次回の技能審査でも納得のいく走行が出来るように頑張りたいです。


5番 木澤 奨(きざわ しょう)&マサヤ号

駈歩の発進で、いつもは普通に出来ていましたが、人の緊張が馬にも伝わってしまい、どちらも硬くなってしまい失敗してしまいました。これからは技術以外にも、本番に強い精神力を身に付けていきたいです。


13番 岩切 景優(いわきり けいゆう)&ルークプラネット号

隅角通過や図形の大きさなどの細かい部分は意識して出来ましたが、まだまだ課題の残る結果となったので、日々の訓練で今回の反省を生かしていきたいと思います。次回は障害なので、頑張ります。


12番 合林 海斗(ごうばやし かいと)&メイショウクオン号

今回の技能審査で良かった部分は、練習で出来なかったことが本番で出来たところです。悪かった部分は、馬のペースとリズムが崩れてしまったところです。この反省点を今後の訓練で改善していきたいです。次の技能審査に向けて頑張っていきたいです。

次の技能審査は第2回目の障害です。本番まで1ヵ月もないので、1回1回の訓練を大切にして、次も全員合格を目指して頑張ります。

今回の担当は阿部&大畑でした。

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