NARグランプリ2019 表彰者一覧
区 分 | 所 属 | 氏 名 | 備 考 等 |
---|---|---|---|
最優秀勝利回数調教師賞 | 高知 | 打越 勇児 | 2年連続2回目 |
最優秀賞金収得調教師賞 | 浦和 | 小久保 智 | 2年ぶり5回目 |
最優秀勝率調教師賞 | 愛知 | 川西 毅 | 4年連続7回目 |
殊勲調教師賞 | 浦和 | 小久保 智 | 初受賞 |
川崎 | 髙月 賢一 | 初受賞 | |
最優秀勝利回数騎手賞 | 船橋 | 森 泰斗 | 3年ぶり3回目 |
最優秀賞金収得騎手賞 | 船橋 | 森 泰斗 | 5年連続5回目 |
最優秀勝率騎手賞 | 佐賀 | 山口 勲 | 7年連続7回目 |
殊勲騎手賞 | 大井 | 御神本 訓史 | 初受賞 |
金沢 | 吉原 寛人 | 8年ぶり2回目 | |
優秀新人騎手賞 | 岩手 | 岩本 怜 | - |
優秀女性騎手賞 | 愛知 | 木之前 葵 | 3年ぶり3回目 |
ベストフェアプレイ賞 | 船橋 | 森 泰斗 | 初受賞 |
特別賞 | 西川 敏弘(高知) | ||
石﨑 隆之(引退・船橋) |
NARグランプリ2019 表彰馬一覧
馬名 | 所属 | 馬主 | 調教師 | 生産牧場 | 主戦騎手 | |
---|---|---|---|---|---|---|
年度代表馬 | ブルドッグボス 牡7 |
浦和 | Him Rock Racing ホールディングス(株) |
小久保 智 | 鮫川 啓一 | 御神本 訓史 (大井) |
2歳最優秀牡馬 | ヴァケーション 牡2 |
川崎 | 大岸 昌浩 | 髙月 賢一 | 前川 隆範 | 吉原 寛人 (金沢) |
2歳最優秀牝馬 | コーラルツッキー 牝2 |
北海道 | (株) 皐月 | 田中 淳司 | 豊洋牧場 | 服部 茂史 (北海道) |
3歳最優秀牡馬 | リンゾウチャネル 牡3 |
北海道 | 木谷 ツヤ | 堂山 芳則 | 川上牧場 | 五十嵐 冬樹 (北海道) |
3歳最優秀牝馬 | トーセンガーネット 牝3 |
浦和 | 島川 隆哉 | 小久保 智 | (有) エスティファーム | 左海 誠二 (船橋) |
4歳以上最優秀牡馬 | ブルドッグボス 牡7 |
浦和 | Him Rock Racing ホールディングス(株) |
小久保 智 | 鮫川 啓一 | 御神本 訓史 (大井) |
4歳以上最優秀牝馬 | クレイジーアクセル 牝4 |
大井 | 市原 高一 | 渡邉 和雄 | 川上牧場 | 吉原 寛人 (金沢) |
ばんえい最優秀馬 | センゴクエース 牡7 |
ばんえい | 千石 貞子 | 槻舘 重人 | 芝桜高橋牧場 | 菊池 一樹 (ばんえい) |
最優秀短距離馬 | ブルドッグボス 牡7 |
浦和 | Him Rock Racing ホールディングス(株) |
小久保 智 | 鮫川 啓一 | 御神本 訓史 (大井) |
最優秀ターフ馬 | 該当馬なし |
ダートグレード競走 特別賞馬 |
オメガパフューム 牡4 |
JRA | 原 禮子 | 安田 翔伍 | 社台ファーム | M.デムーロ (JRA) |
特別表彰馬 | 該当馬なし |
※受賞馬の年齢は2019年時点のもの
NARグランプリ2019 優秀馬選定委員会 選定経過
NARグランプリ2019の表彰馬が、優秀馬選定委員会(出席委員12名、内1名は委員長)で選定された。同委員会は、部門ごとに検討のうえ票決する形で進められたが、以下は席上出された意見をもとに選定経過、選定理由としてまとめたものである。
【各部門最優秀馬】
2歳最優秀牡馬/ヴァケーション(川崎)
地方馬として6年ぶり、地元所属馬としては1997年の格付け以降初めて全日本2歳優駿(JpnⅠ)を制し、レーティング108を獲得した実績が評価され、全会一致で選定された。
得票 | ヴァケーション | 11 |
---|---|---|
(全会一致) |
2歳最優秀牝馬/コーラルツッキー(北海道)
エーデルワイス賞(JpnⅢ)を制覇したコーラルツッキーを推す声が多くあったなか、そのコーラルツッキーが遠征出走した東京2歳優駿牝馬での直接対決に快勝し、4戦4勝の成績を残したレイチェルウーズを高く評価する意見もあった。活発な選定協議の結果、ダートグレード競走を制した実績が決め手となり、コーラルツッキーが選ばれた。
得票 | コーラルツッキー | 8 |
---|---|---|
レイチェルウーズ | 3 |
3歳最優秀牡馬/リンゾウチャネル(北海道)
候補馬が多く、最も混戦となったのが、この部門。ジャパンダートダービー(JpnⅠ)で全出走馬中、上がり3F最速の追込みを見せ、勝ち馬とは僅差の地方最先着馬(3着)となったミューチャリー、そのミューチャリーを東京ダービーで下したヒカリオーソ、ジャパンダートダービー4着で、京浜盃、羽田盃、戸塚記念でいずれも2着、東京ダービー3着と存在感を示したウィンターフェル、3歳秋の頂点ダービーグランプリを制し、次走の道営記念でも強力な地元古馬陣を相手に逃げて封じたリンノレジェンド、そのリンノレジェンドに1度も先着を許さず、ホッカイドウ3冠馬となったリンゾウチャネルなどを中心に議論が白熱した。まず、ホッカイドウ勢のリンノレジェンドとリンゾウチャネルの比較は、度重なる先着実績が決め手となり、リンゾウチャネルが高く評価された。また、堅実ながらウィンターフェルは年間未勝利に終わったことから、最終候補から外れた。最終的に残ったミューチャリー、ヒカリオーソ、リンゾウチャネルの中から、9年ぶり史上5頭目のホッカイドウ3冠馬で、長距離遠征の楠賞で強い勝ち方を披露し、年間7戦7勝の成績を残したリンゾウチャネルが、この部門の選定馬となった。
得票 | リンゾウチャネル | 6 |
---|---|---|
ミューチャリー | 3 | |
ヒカリオーソ | 2 |
3歳最優秀牝馬/トーセンガーネット(浦和)
関東オークス(JpnⅡ)で地方最先着の3着となり、グランダム・ジャパン3歳シーズンで優勝したトーセンガーネットが、全会一致で選ばれた。なお、同馬は関東オークス後にJRA移籍しているが、選定基準上、地方在籍時の実績による選定であり、浦和所属として扱われる。
得票 | トーセンガーネット | 11 |
---|---|---|
(全会一致) |
4歳以上最優秀牡馬/ブルドッグボス(浦和)
地方馬として2007年フジノウェーブ以来2回目のJBCスプリント(JpnⅠ)制覇を果たしたブルドッグボスと、帝王賞(JpnⅠ)、日本テレビ盃(JpnⅡ)、東京大賞典(GⅠ)で地方最先着の成績を残したノンコノユメの一騎打ちとなった。選定過程で、ノンコノユメの東京大賞典2着が多くのファンに感動を与えたことを評価したいといった意見があったが、JpnⅠ制覇の実績及び次走ゴールドカップでもチャンピオンホースの意地を示す勝利を飾ったブルドッグボスが選ばれた。
得票 | ブルドッグボス | 9 |
---|---|---|
ノンコノユメ | 2 |
4歳以上最優秀牝馬/クレイジーアクセル(大井)
4歳以上牡馬と同様に、こちらも候補2頭の一騎打ち。別定重量のマリーンカップ(JpnⅢ)を制し、JBCレディスクラシック(JpnⅠ)地方最先着(4着)のラーゴブルーと、ハンデ重量(52kg)でクイーン賞(JpnⅢ)を制し、全国交流重賞2勝でグランダム・ジャパン古馬シーズン優勝のクレイジーアクセルの争いとなった。両馬ともJpnⅢ制覇ながら、グランダム・ジャパンにおいて全国的に活躍した実績が評価されたことが、クレイジーアクセルを選定する決め手となった。
得票 | クレイジーアクセル | 9 |
---|---|---|
ラーゴブルー | 2 |
ばんえい最優秀馬/センゴクエース
ばんえい最高峰とされるばんえい記念の優勝馬センゴクエースが、他にも重賞・北斗賞を制し、全会一致で選定された。同厩舎所属のオレノココロは、ばんえい記念2着に終わり、その他重賞も3勝に止まり3年連続のばんえい最優秀馬賞獲得はならなかった。また、年間15戦15勝で連勝記録を29勝(2020年1月に30連勝を記録)まで伸ばしたホクショウマサルは重賞実績がないことから最終得票を得られなかった。なお、センゴクエースは2歳時の2014年に8戦8勝、重賞1勝でこの部門の候補馬に挙がっていたが選定を逃がし、5年越しの受賞となった。
得票 | センゴクエース | 11 |
---|---|---|
(全会一致) |
最優秀短距離馬/ブルドッグボス(浦和)
原則として1,600m未満の競走が評価の対象となるこの部門。4歳以上最優秀牡馬でも、名前の挙がったブルドッグボスが、全会一致で選定された。昨年の年度代表馬で東京スプリント(JpnⅢ)を勝利したキタサンミカヅキと、テレ玉杯オーバルスプリント(JpnⅢ)制覇を筆頭に短距離重賞で健闘したノブワイルドを称える意見が選考過程で聞かれた。
得票 | ブルドッグボス | 11 |
---|---|---|
(全会一致) |
最優秀ターフ馬/該当馬なし
昨年に本部門を受賞したハッピーグリンの本年成績、日経賞(GⅡ)4着、札幌日経OP 2着の評価について意見が分かれた。着外に終わったものの、香港のチャンピオンズ&チャターカップ(GⅠ)挑戦は、多くのファンの期待を集めた。しかしながら、地方在籍期間の芝競走5戦で勝利に一歩届かず、選定結果は該当馬なしとなった。
得票 | 該当馬なし | 8 |
---|---|---|
ハッピーグリン | 3 |
【年度代表馬】
ブルドッグボス(浦和)
4歳以上最優秀牡馬、最優秀短距離馬と2部門で選出されたブルドッグボスを推す意見が大勢であったが、2歳馬でも年度代表馬に選定された過去実績があることからヴァケーションを推す意見が出た。
結果として、ダート競馬の祭典であるJBC競走制覇を評価する形で、ブルドッグボスが2019年の年度代表馬に選定された。
得票 | ブルドッグボス | 10 |
---|---|---|
ヴァケーション | 1 |
【ダートグレード競走特別賞馬】
オメガパフューム(JRA)
地方競馬で実施されたダートグレード競走での成績を対象として調教国や地方・中央の所属に関わらず選定するこの部門。今年は、帝王賞、東京大賞典で優勝し、JBCクラシックは鼻差2着とGⅠ・JpnⅠで3戦2勝、2着1回のオメガパフューム、ジャパンダートダービー(JpnⅠ)と兵庫チャンピオンシップ、日本テレビ盃(ともにJpnⅡ)で3戦3勝のクリソベリルが最終候補となった。
クリソベリルの当該3戦での勝ち方は特筆すべきものであるという意見と、春と年末の総決算たる帝王賞、東京大賞典のGⅠ・JpnⅠ2勝には極めて高い価値があるという意見が交わされ、結果としてはオメガパフュームに多くの票が集まった。
得票 | オメガパフューム | 9 |
---|---|---|
クリソベリル | 2 |
【特別表彰馬】
該当馬なし
NARグランプリ2019 優秀馬選定委員会 選定委員 (敬称略・順不同)
区分 | 氏 名 | |
---|---|---|
有 識 者 | 作家 | 亀和田 武 |
馬事リポーター | 後藤 正俊 | |
公益財団法人 競走馬理化学研究所 常務理事 | 岩﨑 幸治 | |
競馬リポーター | 赤見 千尋 | |
全国公営競馬専門紙協会(同協会が推薦する東日本の者) | 小山内 完友 (日刊競馬) | |
全国公営競馬専門紙協会(同協会が推薦する西日本の者) | 對馬 大樹 ((株)ケイバブック) | |
東京地方競馬記者クラブ(同クラブが推薦する者) | 大貫 師男 (サンケイスポーツ) | |
東海地方競馬記者クラブ(同クラブが推薦する者) | 瀬川 剛司 (中日スポーツ) | |
関西地方競馬記者クラブ(同クラブが推薦する者) | 池永 博省 (日刊スポーツ) | |
関 係 団 体 | 公益社団法人 日本軽種馬協会 業務部長 | 横谷 吾郎 |
全国公営競馬主催者協議会 事務局長 | 秋田 政治 | |
日本中央競馬会 競走部 上席ハンデキャップ役 | 橋本 真一 | |
地方競馬全国協会 企画部 競走企画室長 (レーティング担当) | 川相 篤士 |