デビューから9連勝中のキョウエイリュウが、1番人気に応え10連勝を達成した。トップハンデ620kgで他馬とは最大40kg差あったが、第2障害を2番手で下りると、逃げ込みを図るブラックサファイアをゴール前で捉えた。着差は0秒5の接戦だった。
毎年年末に行われる2歳重賞第2弾。昨年のキョウエイリュウは、第1弾ナナカマド賞に続く重賞連勝となった。ナナカマド賞は例年10月に実施されており施行時期が近いこともあってか、同レース出走組がヤングチャンピオンシップ(CS)でも上位を占めるケースが多い。15~19年の過去5回の1~3着馬15頭中、11頭がナナカマド賞に出走している。ただし、両重賞制覇はキョウエイリュウ1頭のみで、ナナカマド賞1着馬は過去5年で4頭が出走し【1012】。別定戦で他馬より10~20kg重い斥量になるため苦戦を強いられている。一方、ナナカマド賞2着馬は過去5回で3頭が出走し【1110】で、狙いはこちらか。
性別では、牝馬は牡馬より基礎重量で20kg軽いが、過去5回で9頭が出走し5着が最高と振るわない。頭数の違いはあるが、牡馬優位は間違いない。
年 | 出走数 | 牝馬出走数 | 最高着順 |
2015年 | 10 | 3 | 7 |
2016年 | 10 | 3 | 6 |
2017年 | 10 | 1 | 6 |
2018年 | 10 | 1 | 8 |
2019年 | 10 | 1 | 5 |
過去5年で7枠または8枠が馬券にからんでいる。17年は7枠のワンツーフィニッシュだった。
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
2015年 | 7枠8番 | 6枠6番 | 8枠10番 |
2016年 | 8枠10番 | 4枠4番 | 7枠7番 |
2017年 | 7枠8番 | 7枠7番 | 2枠2番 |
2018年 | 4枠4番 | 1枠1番 | 8枠9番 |
2019年 | 6枠6番 | 8枠10番 | 7枠7番 |
鈴木恵介が15~17年に3連覇している。1番人気、2番人気、1番人気で上位評価の馬だったにしても、さすがにリーディングジョッキー。昨年Vの松田道明は8年ぶり2度目の同レース制覇。過去5年でも3度騎乗し複勝率100%と相性がいい。
騎手 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
鈴木恵介 | 3 | 0 | 0 | 1 | 75.0% | 75.0% | 75.0% |
菊池一樹 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
松田道明 | 1 | 0 | 2 | 0 | 33.3% | 33.3% | 100.0% |
大河原和雄 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0% | 100.0% | 100.0% |
藤野俊一 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0% | 50.0% | 75.0% |
西 将太 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0% | 50.0% | 50.0% |
阿部武臣 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0% | 0% | 50.0% |
1番人気は3勝2着1回3着1回で信頼度は高い。優勝馬5頭は1~3番人気の馬から出ているが、2着は5番人気以下が2頭(5番、7番人気)おり、ガチガチの本命決着ばかりではない。連勝式は人気馬から狙うにしても相手はひねって考える手も。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 3 | 1 | 1 | 0 | 60.0% | 80.0% | 100.0% |
2番人気 | 1 | 1 | 1 | 2 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0% | 20.0% | 40.0% |
5番人気以下 | 0 | 2 | 2 | 26 | 0% | 6.7% | 13.3% |
2歳馬のレースは人気通りに決まらないことが多いが、このレースは「人気」をチェック。
(日刊スポーツ編集部)
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