データ分析 Data Analysis

近年は地方馬も活躍

過去25回でJRAが21勝と圧倒しているが、近5回では2024年にアラジンバローズが勝利するなど、兵庫所属馬が3着以内に4頭進出している。佐賀所属騎手はJRA馬に騎乗するかたちで08年倉富隆一郎騎手、21年鮫島克也騎手の2名が勝利しているが、佐賀所属馬の勝利はなく、3着以内も10年3着マンオブパーサーが最後。ここでは16~25年の過去10回から傾向を分析していく。

JRAが圧倒も兵庫が2勝と健闘

過去10回中8回でJRAが勝利しており、1~3着を占めたのは6回。地方馬が勝利した2018年エイシンバランサーと24年アラジンバローズをはじめ、3着以内に入った5頭はすべて兵庫所属。24年は1、3着、25年は3着と、2年連続でJRAの上位独占を兵庫が阻止している。高知は13年3着コスモワッチミー以降は3着以内がないが、過去10回では4・5着に3頭入っている。なお佐賀は5着3回(19、21、24年)が最高。[表1]

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 8 9 8 23 16.7% 35.4% 52.1%
兵庫 2 1 2 4 22.2% 33.3% 55.6%
佐賀 0 0 0 42 0.0% 0.0% 0.0%
上記以外 0 0 0 13 0.0% 0.0% 0.0%

4番人気以内が拮抗

単勝1番人気が最多の3勝を挙げ、4番人気以内で計8勝。5、8番人気の各1勝はともに兵庫。1番人気の連対率は30.0%、3着内率は70.0%と信頼度はやや低く、1~4番人気の連対率はいずれも40.0%、3着内率は50.0~70.0%と、ほぼ互角の成績を残している。なお、上位人気3頭での決着は2016、17年のみ。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 1 3 3 30.0% 40.0% 70.0%
2番人気 2 2 2 4 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 1 3 2 4 10.0% 40.0% 60.0%
4番人気 2 2 1 5 20.0% 40.0% 50.0%
5番人気 1 0 1 8 10.0% 10.0% 20.0%
6番人気以下 1 2 1 58 1.6% 4.8% 6.5%

昨年は3歳馬が勝利

年齢別では5、6歳が各3勝で、2016~21年には両世代が1年おきに勝利していたが、22年以降勝利はない。3歳は16~24年では計6頭の出走で【0-2-0-4】だったが、25年は5頭(JRA3、高知、佐賀各1)出走し、1、4、5、8、10着。1着ヤマニンチェルキは前走北海道スプリントカップJpnIII・1着で、4着ハッピーマン、5着ジュゲムーンも3歳ダート短距離路線の上位経験馬だった。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 1 2 0 8 9.1% 27.3% 27.3%
4歳 2 1 1 5 22.2% 33.3% 44.4%
5歳 3 2 4 13 13.6% 22.7% 40.9%
6歳 3 1 3 19 11.5% 15.4% 26.9%
7歳 1 3 1 16 4.8% 19.0% 23.8%
8歳以上 0 1 1 21 0.0% 4.3% 8.7%

3年連続で軽ハンデ馬が勝利

ハンデ戦になった2007年以降の勝ち馬の負担重量は、54.0~58.5kg。過去10回でトップハンデ(並びを含む)馬は計14頭おり、勝利はないが【0-4-4-6】と3着内率は57.1%。近3回(23~25年)は、トップハンデから3.5㎏以上軽い55.5㎏以下の馬が勝利しているが、トップハンデ馬も24、25年に2着と健闘している。地方馬はおおむね53.0kg以下のハンデとなっているが、54.0kg以上の地方馬は【2-0-1-2】と信頼度が高い。[表4]

[表4]ハンデ別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
53.0kg以下 0 3 2 62 0.0% 4.5% 7.5%
54.0kg 3 1 0 3 42.9% 57.1% 57.1%
55.0kg 2 2 3 1 25.0% 50.0% 87.5%
55.5-56.0kg 2 1 1 6 20.0% 30.0% 40.0%
57.0kg 2 0 0 2 50.0% 50.0% 50.0%
57.5-58.0kg 0 0 1 4 0.0% 0.0% 20.0%
58.5kg以上 1 3 3 4 9.1% 36.4% 63.6%

注記:53.5、54.5、56.5kgはなし

施行時期変更で傾向変化

前走別では地方ダートグレードが5勝、JRAダートオープン特別が3勝だが、施行時期が8月下旬以降となった2021年から前走地方ダートグレードだった馬が5連勝している。20年までJRA馬の前走はオープン特別や3勝クラスが多く、当レースでのダートグレード初勝利が続いていたが、21年以降、JRAは重賞実績が豊富な馬の出走が増えている。施行時期変更を境に『新興勢力の台頭レース』から『重賞実績馬の秋初戦』へと変化している。[表5]

[表5]前走別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
地方ダート
グレード
5 3 4 12 20.8% 33.3% 50.0%
JRAダート
オープン
3 3 1 9 18.8% 37.5% 43.8%
地方限定
ダート重賞
1 0 2 25 3.6% 3.6% 10.7%
JRA芝 1 0 0 3 25.0% 25.0% 25.0%
JRAダート
3勝クラス
0 2 1 2 0.0% 40.0% 60.0%
JRAダート
グレード
0 1 1 4 0.0% 16.7% 33.3%
地方の重賞
以外
0 1 0 27 0.0% 3.6% 3.6%
海外 0 0 1 0 0.0% 0.0% 100.0%

注記:霧島賞は「地方限定ダート重賞」に含む

勝つのはこういう馬!

2024年は地方馬が掲示板内に4頭。25年はそれまで少なかった3歳馬が5頭出走し、うち3頭が掲示板内と、傾向が異なってきている。昨年の3歳馬躍進はダート競走の体系整備の影響と見られ、今年も3歳馬の動向に注目したいところだ。

(文・上妻輝行)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。