
レースの見どころ
マリーンカップは1997年に古馬牝馬のダートグレードレースとして創設。主に4月に施行され、幾多の名牝がその歴史に名を刻んできた。2024年より今の時期に移設され、装いも新たに3歳牝馬限定のレースとして生まれ変わった。2年しか行われていないため、これといった傾向は掴みづらいが、3連単は万馬券決着、JRA勢による上位独占もない。24年は羽田盃2着、東京ダービー3着で圧倒的人気になったアンモシエラが敗れる大波乱。一筋縄では収まりそうにない。過去2年の3着以内馬6頭のうち、3頭が前走でJRA2勝クラスのレースを勝利。春の実績を当てにするのは危険だ。

今年、JRA2勝クラスを勝った後、ここへ駒を進めてきたのは同馬だけ。その前走は、前半3ハロン34秒2という超ハイペース。道中、後方1~2番手にいた馬が2・3着した前崩れの展開のなか、主導権を握って0秒6差をつける完勝。斤量差を考慮しても、非常に優秀な内容だったと言える。デビュー戦が福島ダート1700mで馬場を一周する競馬に抵抗はない。絶好の1番枠を得て、ケレン味のない逃げを打てれば、昨年の優勝馬プラウドフレールのように、あっと言わせるシーンは十分あり得る。

関東オークスは2周目4コーナーで後続を引き離し、アワヤのシーンを作った。最後は勝ち馬の決め手に屈したものの、不慣れな逃げという戦法を取って0秒3差なら、及第点以上を与えられる。東京コースで2勝、川崎で2着1回とサウスポーの典型であり、やや終いを甘くした前回の内容を考えると、1800mに替わるのはプラスに働くはず。中間からコース、坂路を併用して入念に乗り込まれて、休み明けから動ける仕上がり。ロンギングフォユーを徹底マークの格好から勝利を目指す。

関東オークス3着のブレイズエッジ、5着のナーサリーテイル、3番人気に推されたアンジュルナを東京プリンセス賞で斥けたのがこの馬。デビューしてから1800mでは3戦して負け知らず。唯一、後塵を拝した相手が羽田盃3着のロウリュ。確かな能力の持ち主であり、ダートグレードレース初挑戦でも、まったく臆するところはない。休み明けを苦にしないことは、楽勝した2走前が示す通り。初めてになる左回りにさえ戸惑わなければ。

実績最上位は関東オークス覇者ペンダントなのだが、前走、ブリーダーズゴールドカップが1番人気でまさかの敗戦。重賞レースで連対歴がない古馬4頭を相手に、1kgのアドバンテージを貰っての1秒1差5着は、正直、評価が微妙なところ。それでも、中間に好稽古を消化して状態面は良さそうなだけに、同世代限定の競馬なら、パフォーマンス向上があるかもしれない。近走で後塵を拝した馬が複数、出走しており、能力比較では劣勢なナーサリーテイルだが、ホームコースは2戦2勝と好相性。船橋競馬場のスパイラルカーブで持ち前の末脚を存分に発揮できれば。
提供 競馬ブック 善林 浩二
注記
当ページの情報は、9月30日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。