
3歳ダート路線の三冠目
JRAと地方の3歳馬対決として長い間ジャパンダートダービーの名称で春シーズンの最後に行われてきたが、ダート競走の体系整備によって2024年からジャパンダートクラシックJpnIとして秋に移動。同年には世界のフォーエバーヤングが覇者となり、米国(BCクラシックG1)へ飛び立っていった。ここでは7月に行われていた23年までの8回と10月に替わった24・25年の計10回の結果から傾向を探っていく。
3着内の頭数や好走率では栗東がトップだが、馬券圏内独占は2016年のみで、ワンツーも20年だけ。ただ、2着以内を確保できなかったのは25年のみで、連軸としては栗東を狙うのが無難。美浦は22年から4年連続で3着以内に好走しており、25年は3着までを独占。ちなみにここ4年は美浦の3番人気が2、3、2、1着といずれも好走している。また、地方馬も3勝しているのが特徴で、17年ヒガシウィルウィン(5番人気)、21年キャッスルトップ(12番人気)、23年ミックファイア(1番人気)と幅広い人気から勝利馬を送り出している。[表1]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
| JRA栗東 | 5 | 6 | 6 | 25 | 11.9% | 26.2% | 40.5% |
| JRA美浦 | 2 | 4 | 3 | 18 | 7.4% | 22.2% | 33.3% |
| 船橋 | 2 | 0 | 1 | 14 | 11.8% | 11.8% | 17.6% |
| 大井 | 1 | 0 | 0 | 30 | 3.2% | 3.2% | 3.2% |
| 浦和・川崎 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 上記以外 | 0 | 0 | 0 | 15 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
4勝の1番人気と2勝の4番人気が連対率50.0%超、3着内率は70.0%と好走率が高く、その後に3着内率で並ぶ3番人気という構図。対して2番人気は未勝利と相性が良くない。基本的に上位人気の決着が多いが、1番人気が馬券圏外に沈んだ3回のうち2回の3連単は77万730円、55万4300円とビッグ配当が飛び出した。順当に近いのか、それとも大波乱か。レース前の見極めによって戦略は変わってくる。[表2]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
| 1番人気 | 4 | 1 | 2 | 3 | 40.0% | 50.0% | 70.0% |
| 2番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
| 3番人気 | 1 | 3 | 3 | 3 | 10.0% | 40.0% | 70.0% |
| 4番人気 | 2 | 4 | 1 | 3 | 20.0% | 60.0% | 70.0% |
| 5番人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
| 6番人気以下 | 2 | 1 | 1 | 82 | 2.3% | 3.5% | 4.7% |
JRA馬の地方ダートグレード実績を調べてみると、連対経験がある方が結果を出していることが分かる。連対経験がなかった馬は勝率2.7%と大幅に減少。連対率、3着内率も勝利や2着がある馬と比べるとグッと下がっており、該当馬で1番人気で馬券圏外となった2020年カフェファラオ、21年スマッシャーは、地方初参戦だった。ただ、連対経験とは言ったものの、秋に移動した後は傾向に変化が見える。過去2回の1・2着はJRAを含めたダートグレード勝ち馬のワンツーだった。2着ではなく勝ち切る能力が求められるようになっているのかもしれない。[表3]
| 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
| 1着あり | 4 | 3 | 5 | 9 | 19.0% | 33.3% | 57.1% |
| 2着あり | 2 | 2 | 1 | 6 | 18.2% | 36.4% | 45.5% |
| 連対なし | 1 | 5 | 3 | 28 | 2.7% | 16.2% | 24.3% |
ジャパンダートクラシックJpnIに生まれ変わったのと同時に前哨戦となった不来方賞JpnIIが存在感を見せている。2024年3着サンライズジパング、25年1着ナルカミは、ともに同レースを勝利後に挑んで好走した。他には勝利こそないもののキズナ産駒が3年連続で3着以内と近年は活躍している。

秋に移動した2024・25年の連対馬はダートグレードの勝ち馬で、実績を優先的に考えたい。絶対的な存在とは言えないが、堅実さでは栗東と1番人気が一歩リード。地方の3勝は23年以前で、うち2勝が地方限定時代の東京ダービーの勝ち馬によるもの(過去2回では東京ダービーJpnI・4着シンメデージーの5着が地方馬の最先着)だった。
(文・スポーツ報知・浅子祐貴)

1着
2着
3着
注記
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。