データ分析 Data Analysis

JBCスプリントの最重要ステップ

11月に控えるJBCスプリントJpnIの前哨戦で、ダート短距離の頂点を目指す馬たちが多く参戦してくる。最重要ステップということを物語るように過去10年のJBCスプリントJpnI覇者のうち6頭は、大井1200mのここを使ってタイトルを手にした。ここでは2016~25年の過去10回の結果から傾向を探っていく。

栗東8勝も好走率では美浦

JRA栗東が8勝を挙げて勝利数はトップだが、ワンツー決着となったのは馬券圏内を独占した2025年のみと栗東以外の健闘も目立っている。南関東も17・18年に連覇を達成したキタサンミカヅキ(船橋)の2勝を含む連対6回と奮闘。ちなみに地方2着4回のうち3回はブルドッグボス(浦和)で、残り1回はマックス(大井)となっており、キタサンミカヅキとブルドッグボスの功績が大きいとも言える。また、JRA美浦はそもそも出走数が少なく不在の年も多いが、出走があった5回のうち17年を除いた4回で2着に好走。出走馬がいれば積極的に狙ってみるのもありだ。[表1]

[表1]所属別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA栗東 8 2 7 24 19.5% 24.4% 41.5%
南関東 2 4 2 70 2.6% 7.7% 10.3%
JRA美浦 0 4 1 4 0.0% 44.4% 55.6%
上記以外 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%

勝利は1、2、4、7番人気

1番人気は4勝を挙げ2019~23年に5年連続で連対を果たしていたが、24、25年は馬券圏外に敗れている。とはいえ、連対率は最高の50.0%で、3着内率は3番人気とともにトップの60.0%と、過去2年の結果に目を瞑れば好走できていると判断することもできる。勝利があるのは1、2、4、7番人気で首位候補に。3番人気は0勝でも好走率は高く、相手には入れておきたい。逆に5番人気は3着以内なしで割引が必要になる。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4 1 1 4 40.0% 50.0% 60.0%
2番人気 2 1 2 5 20.0% 30.0% 50.0%
3番人気 0 3 3 4 0.0% 30.0% 60.0%
4番人気 2 1 2 5 20.0% 30.0% 50.0%
5番人気 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
6番人気以下 2 4 2 80 2.3% 6.8% 9.1%

JRAは若い世代、地方はベテラン

6歳以上が5勝とベテランも活躍できているイメージが強い東京盃JpnIIだが、JRA馬と地方馬では傾向にはっきりとした違いが浮かび上がる。JRAは3~9歳まで幅広い年代から勝利こそ出ているが、4頭出走で2勝の3歳、11頭で3勝している4歳と若い世代に勢いがあり、2024年チカッパ、25年ヤマニンチェルキと3歳が連勝中。対して地方は6歳以下での連対はブルドッグボス(浦和)が17年に5歳で2着に入ったのみ。それ以外の連対は全て7・8歳と高齢馬が活躍。地方は経験を生かす形の好走になっている。[表3-1][表3-2]

[表3-1]JRA馬年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 2 0 0 2 50.0% 50.0% 50.0%
4歳 3 0 0 8 27.3% 27.3% 27.3%
5歳 0 2 4 5 0.0% 18.2% 54.5%
6歳 1 2 3 8 7.1% 21.4% 42.9%
7歳 1 1 0 2 25.0% 50.0% 50.0%
8歳 0 1 1 2 0.0% 25.0% 50.0%
9歳以上 1 0 0 1 50.0% 50.0% 50.0%

[表3-2]地方馬年齢別成績(過去10回)

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 0 0 4 0.0% 0.0% 0.0%
4歳 0 0 0 9 0.0% 0.0% 0.0%
5歳 0 1 0 9 0.0% 10.0% 10.0%
6歳 0 0 1 23 0.0% 0.0% 4.2%
7歳 1 2 1 13 5.9% 17.6% 23.5%
8歳 1 1 0 11 7.7% 15.4% 15.4%
9歳以上 0 0 0 11 0.0% 0.0% 0.0%

DG勝利実績がほぼ必須

勝ち馬10頭の戦歴を調べてみると、ダートグレードで勝利実績があったのは9頭で、同年の勝利は5頭。同年に勝っていない5頭のうち2頭にはその年のダートグレードで2着があり、該当しない3頭のうち2頭は過去にJBCスプリントを制したJpnI馬だった。唯一、どれにも該当しないのが、地方転入2戦目で勝利した2017年のキタサンミカヅキ(船橋)。地方馬で3着以内に入った延べ8頭のうち5頭が前走のアフター5スター賞で連対しており、17・18年キタサンミカヅキはアフター5スター賞から連勝し連覇を果たした。

勝つのはこういう馬!

ダートグレード勝ちの実績を持ち、同じ年にも2着は欲しいところ。JRAは勢いがある3・4歳、地方馬は経験豊富な7・8歳のベテラン。8勝のJRA栗東が有力。地方馬であればアフター5スター賞の勝利歴が重要になる。

(文・スポーツ報知・浅子祐貴)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。