旭川最後の一戦は6馬身差圧勝、世代レベルの高さを見せつける
道営ホッカイドウ競馬は、来年度から門別競馬場での開催が中心となり、札幌競馬場との2場体制。旭川競馬場で競馬が行われるのもこの日が最後で、来場したファンは4000人を超えた。例年、旭川ナイトレースはお盆の開催を過ぎると来場するファンが減ってやや寂しいものとなるが、さすがにこの日だけは、旭川でナイトレースがスタートした94年当時を思い起こさせるほどの賑わいとなった。
そして旭川最後のレースとなったエーデルワイス賞JpnIIIを制したのは、今年もレベルが高いと言われたホッカイドウ競馬デビューの2歳馬では早くから注目されていた牝馬のうちの1頭、アンペアだった。
スタートにやや難があり心配されたが、今回はほぼ互角に出た。大外からタッチブライトが一気にハナを奪い、ライバルと目されていたモエレオンリーワンが2番手、そしてアンペアは差のない5番手を追走した。
3コーナー過ぎ、モエレオンリーワン、中央のラヴリードリーム、アンペアが馬体を併せ、勝負はこの人気上位3頭に絞られた。しかし手ごたえの差は歴然。4コーナーまでほとんど持ったままだったアンペアが直線を向いて単独先頭に立つと、後続をみるみるうちに突き放し、接戦の2着争いに6馬身差をつける圧勝となった。
後方からモエレピンクレディが伸びてきたが、中央のスーパールーキー・三浦皇成騎手に手綱を託されたモエレオンリーワンが、これをハナ差でしのいで2着を確保。結局は地元人気2頭での決着となった。
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山口竜一騎手 |
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今回残念だったのは、2歳牝馬3強の1頭、ネフェルメモリーが回避していたこと。前走フローラルカップを勝ったあとに疲れが残っていたとのことだった。それでも、そのフローラルカップで勝ち馬とゴール前接戦を演じた2頭がここであらためて実力を発揮。さらには中央から挑戦してきた2頭を問題にしなかったことで、あらためてダートでは世代トップクラスの実力を示したといえよう。
ホッカイドウ競馬の開催は、このあと舞台を門別競馬場に移し、1カ月ほどで今シーズンの開催を終える。その後、アンペアやネフェルメモリーをはじめとする有力馬が南関東や中央など全国区の舞台に挑戦していくのかどうか、期待が高まるところだ。
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