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門別競馬場「いずみ食堂」


浅野靖典

2021.05.11 (火)

かしわそば(850円)、本日のごはん(500円)

苫小牧から南下して日高地方を貫く国道235号線沿いで、多大なる支持を集めているのが「いずみ食堂」。ワイルドにカットされた蕎麦を提供する店で、馬産地に行くたびに寄る人もいるほど。日高道が開通したことで国道の通行量は減りましたが、この店に寄ることを目的に高速に乗らない人もいます。

その、日高路を代表する名店が門別競馬場に出店したのは2014年。そのときから何回もお世話になってきましたが、昨年は無観客開催が続いたので1回も行けず……

しかし今年は開幕日から有観客。事前に入場申し込みをして、無事に入ることができました。ということで第1レースから馬券勝負をしていると、第2レース後に某カメラマンさんが

「浅野さん、今日の一食目ですよ」

と言うではありませんか。まだ午後3時頃なのに!

カメラマンさんが買ってきたものは、お蕎麦と……かき揚げ丼?

ご飯ものって、一昨年はなかったはず。

「今年は本店とメニューをほとんど同じにしたそうですよ。さらに本店では出していないものもあるそうです」

そりゃ見に行かなければ!

じつはわたくし、本店に行ったときにメニューを写真に撮っておりまして、門別競馬場のお店と比較できるのです。どれどれ……

本当だ。本店とメニューがほとんど変わらない!

注文カウンターの横には、本店にはない「本日のごはん」が置かれていました。たしか本店は、麺類以外だとたこ飯とカレーライスぐらいしかなかったような。

スケジュールの都合で私が門別競馬場にいられるのは前半戦だけ。昼食からまだ3時間くらいしか経っていないけれど、これは早めにいただかなければ。

と判断して、かしわ蕎麦とかき揚げ丼を注文しました。かき揚げ丼は、横に置いてある電子レンジで温める方式です。

蕎麦は安定のおいしさがあることは間違いなし。しかしですよ、厨房を見ると、そばつゆが1人分にパックされた状態になっている!

ドカンと鍋で持ってきているわけではなくて、個別包装で提供しているのですか。手間はかかっても、よりおいしいものを、と考えているわけですね。

門別競馬場で食べた1年半ぶりの「いずみ食堂」の蕎麦。かき揚げ丼も、さすがお蕎麦屋さんと思わせる味でした。じつは個人的な好物のひとつがかき揚げ丼でして、本当に幸せなひとときになりました。

ところでカメラマンさんには「かき揚げをそばつゆに入れてみてください」というアドバイスもいただいていました。それを試してみると……マジでマジでメチャおいしい!

さらに、そばつゆに漬けたかき揚げをごはんの上に戻すと「味変」になって大満足。それを思い出したら、また門別競馬場に行きたくなってしまいました!

浅野靖典(あさのやすのり)

競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。