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第55回東京盃JpnII

直線抜け出しグレード6勝目
  ベストの1400mでJBC制覇を狙う

優勝馬にJBCスプリントJpnIの優先出走権が与えられる東京盃JpnIIに今年は13頭が出走。これまでのダートスプリント戦線を牽引してきたコパノキッキングやサクセスエナジー、今年からダートグレードに参戦し結果を残しているリュウノユキナ、JRAや海外での実績が光るレッドルゼル、地方からは昨年のJBCスプリントJpnIの覇者サブノジュニアや、成長著しい3歳馬ワールドリングなど興味深い面々が揃った。

1番人気はリュウノユキナで単勝2.4倍、2番人気はレッドルゼルで3.4倍、3番人気はコパノキッキングで5.0倍、4番人気がサブノジュニアで7.4倍と続き上位拮抗の様相。しかし、勝ったのはJRA勢で最低人気の7番人気だったサクセスエナジー。実績上位の古豪が本番に向けて存在感をアピールした。

ゲートが開くとクルセイズスピリツが先手を主張し、大外枠からサイクロトロンが2番手、サクセスエナジーは好位の外を確保した。リュウノユキナやコパノキッキングが続き、レッドルゼルは中団後ろから。サブノジュニアは後ろから2頭目を追走していた。

手応え良く4コーナーを周り、直線で早め先頭に立ったサクセスエナジー。内からリュウノユキナが迫り、外からはレッドルゼルが猛追を見せたが、そのまま力強く先頭でゴール。1分10秒3というコースレコードにコンマ2秒差の好タイムもマークした。3/4馬身差の2着にリュウノユキナ、クビ差の3着にレッドルゼルと人気の2頭が上位に入った。

これで重賞6勝目をあげたサクセスエナジー。これまでの5勝は全て1400メートル戦で、1200メートル戦では初制覇。東京盃JpnIIには3度目の挑戦だった。今回人気を落とした理由の一つは、得意の舞台であるはずの前走テレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIで7着に敗れたことがあげられるだろう。しかし「前走は内枠で砂を被り良いレースができませんでした。でもその分、力が温存できたと思います」と松山弘平騎手。自分の力が発揮できれば1200メートルでもトップレベルにあることを証明した。JBCスプリントJpnIでは過去2年、11着、10着と二桁着順が続いているサクセスエナジー。今年の舞台は金沢の1400メートルと初コースにはなるが、今の勢いとベストの距離で三度目の正直なるか。松山騎手は「まだまだやってくれる馬だと思います」と言葉に力を込めた。

人気を集めたリュウノユキナは敗れたものの、これで8戦連続連対と高いレベルで安定している。柴田善臣騎手は「3コーナーで外から来られた時にハミを噛んだのは誤算でした。馬ごみの中で我慢できたしこの馬自身はちゃんと走っている」と振り返った。JBCに出走すれば有力馬の1頭として注目されるだろう。

地方馬最先着はワールドリングで5着。最後までしっかり伸び、持ちタイムも大きく更新した。底が知れない3歳馬の今後の活躍が楽しみだ。

そしてサブノジュニアは6着に終わった。「ショックですね。一歩目は出たのですがその後が進んでいきませんでした。中央に遠征した時にレッドルゼルに切れ負けしたので、この馬より前で競馬をしたかったのですが。年を重ねて去年よりズブくなっているので、JBCの1400メートルを良い方に考えたいですね」と矢野貴之騎手。大一番での巻き返しを期待したいところだ。

取材・文 秋田奈津子

写真 宮原政典(いちかんぽ)

Comment

松山弘平騎手

久しぶりに強いサクセスエナジーの姿を見せることができてとても嬉しいです。今日は良い枠を引けて力を出し切ってくれました。揉まれ弱いところがある馬なのでスムーズな競馬をさせてあげようと心掛けていました。4コーナーを周って追い出した時の反応が良く、これならいけるなという手応えでした。