web furlong ウエブハロン

地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロンPresented by National Association of Racing

Copyright(C) 1998-NAR.All Rights Reserved.


名古屋競馬場「松井屋」


浅野靖典

2022.01.11 (火)

関東煮(300円)、ラーメン(500円)

2022年3月11日が、1949(昭和24)年に造られた名古屋競馬場の最終日。

4月からは弥富トレーニングセンターを競馬場仕様に改修した「新・名古屋競馬場」が舞台になります。

私は弥富トレセンにクルマ、または弥富市のコミュニティバスを利用して行ったことがありますが、まあなんというか、なかなかスゴイところですよ。とにかく周囲に家が少ない!

名古屋市内から送迎バスが運行される予定だそうですが、はたしてどういう形になるのか興味津々。それでも「競馬場の移転」なんていう出来事は、日本では最後になるかもしれませんから、名古屋競馬場の最終日と初日は現地に行こうと思っています。

しかしですよ。上記のとおり、新・名古屋競馬場はナカナカの場所。今のお客様の姿を見ると、とても新競馬場にも来てくださるとは思えない……

現在の競馬場の一角には場外馬券売場が作られる予定なので、常連さんたちの行く場所は変化なしとなりそうです。

でも、スタンドや馬場などは解体されることが確定。つまり場内にある飲食店も、競馬開催日の営業は3月11日がラスト。それまでに改めて訪問しておかなくては!

ただ、1日で何店舗も回るのはとてもムリ。というわけで端からひとつずつ行きましょう。

私が「名古屋競馬場に初めて行くんですけど、おすすめの食べ物は?」

と聞かれたときに即答するのが「みたらし団子」。

するとだいたい「ダンゴっすか?」みたいな反応が返ってくるのですが、その後に「ダンゴ、よかったです!」と報告が来るのもまた通例。食堂街でパドックからいちばん遠いところにある「松井屋」さんで売られています。

ただ、今回の目的はラーメン。この店のラーメンは昔ながらの醤油ラーメンなのですが、スープを飲むのを止められない感じがするんですよ。

それを改めて味わおうと思いつつ店に着いたら「関東煮」と書かれた貼り紙が目に飛び込んできました。そっか、関東煮かあ。

と思いつつ注文したら、いわゆる普通のおでんでした(笑)。

でもちょっと違うのが「カラシにします? みそにします?」と聞かれたところ。そりゃもちろん、みそでしょう!

みそを塗られた姿になると、おでんが「名古屋めし」に大変身!

続いてラーメンも到着したので、ゆっくりといただきました。自家製チャーシューからの脂が、スープの味に深みを出しているんだな、きっと。

ちなみにこの店は新競馬場には行かないので、営業期間は残り少なくなっています。

というか、大半の店がもうすぐ営業終了ですよ!

例外としては、中京競馬場でも営業している「大島屋」さんと「すみれ」さんあたり。でも名古屋競馬場での「名古屋めし」は、JRAで食べたときと雰囲気的に違う感じがするんですよね。

その空気感と味をぜひ、みなさんの記憶に残してほしいと思います!

浅野靖典(あさのやすのり)

競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。