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第26回マリーンカップJpnIII

2番手から直線突き放し圧勝
  距離短縮も克服し重賞連勝

牝馬のダートグレードは中央馬の独壇場という時期もあったが、サルサディオーネが中央から南関東に移籍以降、約2年に渡り健闘が光っている。ダートグレード4勝を含む重賞6勝を挙げており、20年にダートグレード初勝利を飾った思い出のマリーンカップJpnIIIは3年連続の参戦。昨年に続く1番人気に推され単勝オッズは2.7倍。

人気を分け合ったのが、前走のエンプレス杯JpnIIで重賞初制覇を飾ったばかりのショウナンナデシコで2.8倍。以下、ホッコータルマエ産駒で兵庫ジュニアグランプリJpnII(2着)以来の重賞挑戦となるレディバグ、ダートグレード2勝馬レーヌブランシュが10倍以下のオッズに続いた。

ショウナンナデシコのパフォーマンスにはただただ驚かされた。結果的には後続に8馬身差をつける圧勝で、新・砂の女王に名乗り出たレースになったとも言えるだろう。

レースは予想通りサルサディオーネが外めの枠からスーッとハナに立っていく展開。ショウナンナデシコがピタリと2番手につけ、1~2コーナーではすでに隊列は縦長。向正面半ほどでは、レディバグやメモリーコウ、レーヌブランシュ、クールキャットと前6頭が一団になる場面もあったが、3コーナー手前でサルサディオーネとショウナンナデシコがジワッと後続を引き離しにかかった。

このまま2頭のマッチレースかと思われたが、ショウナンナデシコが4コーナーでサルサディオーネを交わしにかかると、あとは引き離して独走。

「正直こんなに力差というか、強くなっているんだなぁとびっくりしました」とレース後に吉田隼人騎手も驚きを隠せないようだった。2着がサルサディオーネ、3着には1馬身差でレーヌブランシュが続いた。

ショウナンナデシコはこれで重賞連勝。今後については未定ということだが、「男馬相手の戦いも考えていかなきゃならない」と須貝尚介調教師は話していて、注目が集まる。

一方で、サルサディオーネも健闘した。8歳牝馬が初めて58キロを背負い、終始厳しいマークにあいながらも、「よく走っているし、相手を褒めるしかありません。流していってもずっと(後ろからの)気配がありました。道中飛ばしていっている割には最後も止まっていません。地方の女馬なら総ナメなんですけどね」と矢野騎手。この後はひと息入れてスパーキングレディーカップJpnIII連覇を目指す予定だ。今年の最大目標とするJBCレディスクラシックJpnI(盛岡)に向け、8歳牝馬の挑戦は続いていく。

取材・文 高橋華代子

写真 国分智(いちかんぽ)

Comment

吉田隼人騎手

ホッとしています。力のある馬というのはわかっていたので、スタートをしっかり出して、あとは強い馬(サルサディオーネ)にくっついていこうと思いました。道中のリズムも良くて、あとは馬を信じて、早めにスパートしました。最後も思っている通りのいい伸びでしたね。

須貝尚介調教師

1600メートルはちょっと短いかなとは思いましたが、外枠も良かったし、スタートも良くて、形的には2番手になってスムーズな競馬ができました。ペースを守りながら競馬ができて、最後は力を出し切ったみたいですね。隼人に聞くと、動きや反応が軽くなって操縦性がすごく良くなっているそうです。