川崎競馬場名物コスプレ誘導馬たち。開催ごと、レースごとに、様々な装いで誘導する姿はたくさんの人たちを笑顔にしてくれます。
スパーキングデビュー2歳新馬(川崎の新馬戦の名称)の誘導は、大きな初心者マークを付けるのも定番で、今年もそんな装いが見られる季節がやって来ました。5月19日から始まり、誘導馬の1頭ワットロンクンが初心者マークをつけた愛らしい姿で登場。
ワットロンクンは地方競馬出身で、2013年から2018年にかけて北海道や岩手、南関東、佐賀と全国各地で走り続け、岩手と佐賀の重賞も制しています。
現役引退後は神奈川県秦野市にある秦野国際乗馬クラブで第二の生活を歩み始めました。この乗馬クラブの馬たちは川崎競馬開催中に誘導馬としても活動しているため、ワットロンクンも2019年12月から誘導馬としてのお仕事を兼ねています。愛称は『ロンくん』。
秦野国際乗馬クラブのインストラクターで誘導馬騎乗者の1人でもある増田美紅さんに、普段のワットロンクンの様子を聞いてみると、「とても頭が良くて、人によって自分を変えられる馬だと思います。初心者の方でも上級者の方でも乗ることができて、初心者が乗る時は大人しいですが、上級者が乗るとシャキッとそつなく動けます」(増田さん)。
テレビのロケがあった時にはかなりにぎやかな雰囲気の中でも、ワットロンクンはポケーッとして肝が据わっているそうです。誘導馬としてのお仕事中も、余計なことはせずに、全てをわかっているかのような賢さでどんどん吸収していったそう。
筆者も写真撮影をさせて頂く機会が多く、誘導を終えて馬場から引き上げてきた際に立ち止まって撮らせて頂きますが、ワットロンクンはコスプレを着用したまま眠ってしまうのだろうかと思うほどの貫禄(笑)。
誘導馬としてはもちろん、日々の乗馬クラブでも初心者から上級者までを乗せ、時には馬場馬術競技会にも出場したり、オールラウンダーとしても欠かせない存在。
そんなワットロンクンは5月28日がお誕生日で、間もなく11歳。昨年のお誕生日は川崎開催中にお祝いをしてもらっていた様子が、南関東4競馬場の誘導馬騎乗者のブログ内でも紹介されていました。ロンくん、おめでとうございます!
南関東4競馬場の誘導馬騎乗者ブログ 南関誘導馬魂のブログ (ameblo.jp)

高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ など