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第22回サマーチャンピオンJpnIII

DG2勝目で秋の大一番へ名乗り
  兵庫コウエイアンカが2着に健闘

サマーチャンピオンJpnIIIは例年8月中旬に行われ、JRAからの出走馬は直近でオープン特別や3勝クラスを勝ちあがった馬が中心となっていたが、昨年は9月1日の施行となり、重賞勝ち馬が主力へと変化。今年は再度施行時期が変更され、一昨年と昨年の中間といえる8月25日の実施となった。

単勝人気は例年同様JRA所属馬5頭が上位独占。その中で1番人気に推されたのは前々走の東京スプリントJpnIIIで重賞初制覇を果たしたシャマル。2、3番人気には、ダートグレード未勝利ながら2着の実績があり、近走でリステッド競走を勝利しているコンバスチョンとレディバグ。芝GIの勝ち星がありダート初挑戦のラウダシオンや、ダートグレード6勝のサクセスエナジーら高ハンデ2頭は近走勝ち星がないこともあり、上位3頭とはやや離れた4、5番人気。重賞実績馬が揃ったメンバー構成ながら近走の好調度が重視される、一昨年以前の傾向を引き継いだような人気順となった。

前日夜の強い雨の影響で終日不良馬場だったが、当日は晴天に恵まれコースに水は浮いていない馬場状態。佐賀のダートグレード競走としては初めて薄暮の18時00分、気温も下がり過ごしやすくなった状況での発走となった。

ラウダシオン、サクセスエナジー、コンバスチョンの3頭のハナ争いとなり、スタートで一瞬躓いたシャマルもすぐに体勢を立て直し3頭の直後へ。内を通ったサクセスエナジーが1コーナーで先頭を奪い、前4頭の隊列は落ち着いたが、向正面で中団のコウエイアンカ(兵庫)が差を詰めにかかった。

4コーナーでシャマルがサクセスエナジーから先頭を奪う勢いで、直線に入っても2頭の競り合いが続いていたが、最後はシャマルが力強く抜け出して勝利。2馬身差がついての2着争いは、直線で鋭く伸びたコウエイアンカがサクセスエナジーをクビ差とらえ、地方馬としては18年エイシンバランサー(兵庫、1着)以来の連対確保となった。3着サクセスエナジーは前年2着より着順は落としたが、勝ち馬との差は詰めておりメンバー中ダートグレード最多勝の貫禄を見せた。以下、コンバスチョン、レディバグとJRA勢が続き、佐賀最先着は前哨戦の吉野ヶ里記念を勝っていたリュウノシンゲンが6着。ダート初挑戦のラウダシオンは3コーナーから位置取りを下げ最下位での入線となった。

シャマルはオープン入り初戦で東京スプリントJpnIIIを制し、続くさきたま杯JpnIIは3着。これでダートグレード3戦2勝だが、目標とするJBCスプリントJpnI(盛岡)の出走枠に入るには賞金的にまだ厳しい状況。次走は「馬の状況を見ながらになるが、テレ玉杯オーバルスプリントか東京盃」(松下武士調教師)とのことで、大一番に向けての挑戦が続いていきそうだ。

取材・文上妻輝行

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

川須栄彦騎手

スタート一歩目だけ少し躓き気味に出たのですが、その後しっかり体勢を立て直してくれて、理想的なポジションで運べたと思います。これからダートのトップクラスの馬たちと戦っていくことになると思うので、一戦一戦結果を残していきたいなと思っています。

松下武士調教師

いい位置で競馬をしたいと思っていたので、スタートはドキッとしましたが、すぐにリカバリーできました。JBCスプリントへ向け、ここは取りこぼせないレースだと思っていました。賞金を加算でき、1400メートルで勝てたので今後のレース選択に幅ができました。