直線抜け出し断然人気馬を完封
下原騎手は2週連続佐賀重賞勝ち
グランダム・ジャパン(GDJ)古馬シーズン2023は、前年と同様のレース・開催順となったが、開幕戦の佐賀ヴィーナスカップが2020年以降の5月下旬から今年は4月中旬へ移行。4月16日から10月5日の大井・レディスプレリュードJpnIIまで、約5カ月半の戦いとなる。
他地区からは大井、兵庫各2頭、高知1頭の計5頭が参戦。佐賀所属6頭に近走で重賞を勝った馬がいなかったため、単勝上位人気は他地区勢。その中でも前走の姫路・兵庫ウインターカップで牡馬を相手に逃げ切ったパールプレミア(兵庫)が1.6倍の抜けた1番人気に推されていた。
パールプレミアが好スタートから楽にハナを奪うと、気合いを付けてスタート直後は先頭だったジュランビル(大井)は2番手。最初のゴール板では5番手だったクリノメガミエース(兵庫)も1コーナーまでに3番手へ進出した。
向正面から4コーナーにかけても逃げるパールプレミアをジュランビルとクリノメガミエースが追走という構図は変わらなかったが、直線に入るとすぐにジュランビルが外から先頭を奪うと、そのままリードを広げて勝利。鞍上の下原理騎手(兵庫)は、前週のル・プランタン賞に続き佐賀重賞2週連続勝利となった。
2馬身差がついて兵庫2頭の2着争いは、パールプレミアがクリノメガミエースにアタマ差先着。アンティキティラ(高知)は道中6番手あたりから3コーナーで進出してきたが、前との差を詰め切れず1馬身半差の4着。さらに4馬身開いた5着にミスカゴシマ(佐賀)が入り、前年(3着)より着順は落としたものの、2年連続で佐賀勢最先着は確保した。
ジュランビルはJRA所属時に芝の重賞で掲示板内に4度進出。22年7月に大井移籍後は2戦目の金沢・イヌワシ賞での2着があるものの未勝利だったが、地方初勝利が重賞初制覇となった。
年末の東京シンデレラマイル(12着)以来の今年初戦だったが、管理する福永敏調教師は「中央の最後のレースが終わってそのまま真っすぐ入厩してきて競馬を使ってきたので、暮れのレースが終わった後は完全にリフレッシュさせました。3月下旬ごろにすごくいい状態で戻ってきて、輸送でちょうどいい具合に体も絞れました」と、万全の状態で送り出していた。
GDJ古馬シーズンの次戦は少し間が開いて、第2戦から4戦までがスパーキングレディーカップJpnIII(7月5日、川崎)、ノースクイーンカップ(7月6日、門別)、兵庫サマークイーン賞(7月14日、園田)と、7月上・中旬に3戦集中開催の日程。
福永調教師は「次のレースはまだ考えていませんが、初戦で最高の結果を残してくれたので、GDJシリーズに参戦したいと思います」と語り、ジュランビルも3戦のいずれかに出走してきそう。昨年の佐賀ヴィーナスカップを勝ったダノンレジーナは、その後対象競走2勝を加え総合優勝を果たしており、開幕戦勝利馬の2年連続優勝に大きな期待がかかるところだ。
取材・文 上妻輝行
写真 桂伸也(いちかんぽ)
Comment

福永敏調教師
中央時代に先行して結果が出ていた馬なので、内目の枠をもらったこともあり、スタートが決まるようなら(前の)ポジションを取ってほしいとお願いしていました。作戦どおりだったのですが、ちょっとズブくなっている所があり、そこを下原騎手がしっかり動かしていただいたおかげです。






下原理騎手
今日は前残りの馬場だったので、ゲートをどうにか決めて前に行きたいとは思っていました。ずっとハイペースで行っていたので、後ろから誰かこないかな?と思い、内にいた吉村騎手(クリノメガミエース)が気になっていたんですけど、その気配も消えたときに勝ったと思いました。