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第28回クラスターカップJpnIII

直線インから突き抜け完勝
  昨年競走除外の無念を晴らす

昨年のような最悪のコンディションとはならなかったが、当日の朝6時くらいから1時間ほど強い雨が降った。9時過ぎのコースは水が浮くほどだったが、11時50分発走の第1レースは曇・不良馬場でも、その頃にはコースの水は引いてた。14時から17時にかけては気温30度を超えて蒸し暑い感じ。徐々に馬場は回復してクラスターカップJpnIIIのひとつ前のレースでは重馬場に変更された。この日は前半に行われた3歳下級条件の1200メートルで1分13秒台の勝ちタイム、第4~6レースの古馬最下級C2条件1400メートルの勝ちタイムも1分25~26秒台と、かなりの高速馬場となっていた。

過去にクラスターカップJpnIIIを2勝以上したのは2015、16年に連覇のダンノレジェンドただ1頭。今回は、一昨年の覇者リュウノユキナ、前年の覇者オーロラテソーロが参戦し、その他にドンフランキー、昨年は競走除外となっていたリメイクと、ダートグレードを制している4頭が名を連ねた。

人気を集めたのは7月の中京・プロキオンステークスGIII上位組で、4歳馬リメイクが単勝1.6倍、ドンフランキーが3.1倍。やや離れてリュウノユキナが7.1倍、オーロラテソーロが8.9倍と、オッズ的には一騎打ちムード

レースは予想どおり巨漢馬ドンフランキーの逃げに、地元馬アップテンペストが果敢に攻めるも早々脱落という厳しい流れ。勝負どころの3~4コーナーではスペシャルエックス、オーロラテソーロが続き、リュウノユキナ、スティールペガサスも追いかける形となった。リメイクは先頭のドンフランキーから8~9馬身はあろうかという中団。

しかし4コーナー、いつの間にか先団の後ろにつけていたリメイクがインをついて直線の坂を上ってくると、残り200メートル地点から一気に末脚を伸ばす瞬発力を発揮。逃げ粘るドンフランキーに並ぶもなく突き抜け2馬身半をつけての勝利。勝ちタイム1分8秒6(12.2-10.4-11.0-11.3-12.0-11.7)は、コースレコード(20年マテラスカイ)にコンマ1秒差。リメイクの上り3ハロン33秒5には驚かされた。

勝ったリメイクの川田将雅騎手は、「これからもすごく楽しみな将来が待っている馬だと思っていますので、またこうして無事に勝ち切れてホッとしています。前回来たとき(7月マーキュリーカップJpnIII)も勝たせてもらいました。今日もこうして素晴らしい馬とともに良いレースをしてくれて、こうして勝ちきってくれて、また盛岡に来る機会がありましたら精一杯馬と共に頑張ります、応援してください。これからも競馬を楽しんでもらえたらと思います」と語り、インタビュー・表彰式が行われたウイナーズサークルから300メートルほど離れたロッカールームに駆け足で戻って足早に競馬場を後にした。

新谷功一調教師は、「9月10日に韓国・ソウル競馬場で行われるコリアスプリント(ダート1200メートル)に登録済みで、間隔は詰まっているが馬の状態を見ながら、次走に考えています。やっと盛岡で重賞を勝つことができて、より美味しい冷麺を食べることができます」と、最後はオチをつけて笑いをとってくれた。

取材・文峯村正利

写真佐藤到(いちかんぽ)

Comment

川田将雅騎手

リズムに乗って行こうとした結果があのポジション(中団)でした。4コーナーは外に行く形ではなく内へ行く形になりましたので、では内から行こうと選択しました。前回負けている相手ですし最後までしぶとく残っていましたので、こちらとしても最後までしっかり頑張ってもらいました。

新谷功一調教師

スタートからリズム良く走っているのが伝わってきた。馬場が軽く、逃げたドンフランキーにどこまで粘られるか心配でしたが、前回の雪辱を果たしてくれました。前回の負けでは、厩舎一同が悔しい思いをしていました。1200メートルでよりリメイクの良さを引き出すことができたと思います。