気性難を克服し重賞連勝
目指すは来年佐賀のJBC
週末にクリスマスイブを控えた12月20日、園田競馬場で兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIが行われた。直前のレースまでは誘導馬騎乗者はサンタクロースの格好をして盛り上げ、ファンはレジェンド・武豊騎手や今年デビューの田口貫太騎手らの競演を心待ちにした。
そうした中、勝利を手にしたのはサンライズホーク。初ブリンカー着用となった8月の佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIでの重賞初制覇から約4カ月ぶりの実戦で連勝を果たした。
サンライズホークが2番人気に推されてのレースは、好スタートから逃げるボヌールバローズ(大井)の外につけた。ケイアイドリーは中団から徐々に位置取りを上げ、単勝2.4倍で1番人気のセキフウは中団やや後ろ、スタートでトモを滑らせた3番人気マルモリスペシャルはその内を追走した。
サンライズホークは4コーナーで先頭に並びかけると、迫るケイアイドリーを3/4馬身しのいで1着でゴール。半馬身差3着に内をロスなく回ったスペシャルエックス(北海道)、写真判定のハナ差4着にマルモリスペシャルだった。
喜ぶミルコ・デムーロ騎手とともに勝利騎手インタビューを受けたのは愛息。家族の応援を力に変えた。
牧浦充徳調教師は「ゲート試験合格まで半年くらいかかった馬。ゲートに寄り付かず、10センチ進んでは5センチ下がるような日々をスタッフは我慢してやってくれました」と感慨にふけった。そうした中でも諦めず、さらにはJRAの3歳未勝利戦最終週まで望みをかけたのは「調教を見て走る雰囲気を感じて、どうしても諦めたくなかったから」だった。ラストチャンスの未勝利戦を勝って一気に4連勝でオープン入りし、さらには重賞連勝。「馬が恩返ししてくれていますね」と牧浦調教師は喜んだ。
2着ケイアイドリーは敗れた中にも手応えを掴んだ様子。というのも、「最近はバランスが気になっていたのですが、中間にコース追いを取り入れたことで改善し、今日の結果にも繋がったと思います」と藤岡康太騎手。
対照的に悔しそうに顔をしかめたのは4着だった田口貫太騎手。今年デビューのルーキーは所属する大橋勇樹厩舎の馬で重賞に挑むのはこれが初めて。「いただいたチャンスをモノにできなかった自分が悔しいです」とやりきれない感情を全身から溢れさせた。
地方馬最先着となったのは3着スペシャルエックス。杉浦健太騎手は「スタートして前をカットされた分、行ききれませんでしたが、馬群でもしっかり競馬ができて最後も伸びてくれました」。門別の重賞2勝馬は53キロのハンデも生かし、力を示したと言えるだろう。
勝ったサンライズホークは「大目標は来年、佐賀競馬場で行われるJBCスプリント」と牧浦調教師。しかしながら、出走枠に入るためには賞金加算が必須で、今後はそれを考慮してローテーションが組まれる見込みだ。
取材・文大恵陽子
写真桂伸也(いちかんぽ)
Comment

牧浦充徳調教師
休養してひと回り大きくなり力強さが出てのプラス20キロでした。元々気難しい馬で、今日もレース中に止めようとしていたようですが、騎手が癖を分かってくれているのでハミをしっかり掛けながら早めに動いてくれました。集中して走ってさえくれれば、ポテンシャルのある馬なのでこの先も楽しみです。








M.デムーロ騎手
調教から成長してパワーアップしていると感じました。ただ、気難しい馬。横に馬がいると一生懸命走っていたけど、先頭に立つとちょっとフワフワしていました。でも、後ろから馬が来るともう1回伸びていました。ブリンカーを着けてから馬がだいぶ頑張っています。どんどん強くなっていて楽しみです。