web furlong ウエブハロン

地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロンPresented by National Association of Racing

Copyright(C) 1998-NAR.All Rights Reserved.

第69回大井記念

余裕の仕上げも着差以上の完勝
  重賞3連勝で目指す帝王賞へ

2018年から南関東SIに格上げされ、南関東中長距離路線のトップホースたちが競う大井記念。帝王賞JpnIのステップに位置付けられ1・2着馬には優先出走権が与えられる。

残念ながらブリリアントカップ3着のナンセイホワイトが競走除外となったが、9頭中7頭が重賞ウィナーという少頭数ながら豪華メンバーが揃った。

単勝1番人気は重賞2連勝中のサヨノネイチヤで2.4倍。2番人気は昨年の覇者セイカメテオポリスで2.9倍、3番人気はブリリアントカップ2着のヒーローコールで3.9倍、2022年の勝ち馬ランリョウオーが7.7倍で続いた。

少数精鋭の混戦ムードも人気に応え鮮やかに勝ち切ったのはサヨノネイチヤだった。ゴール直後、「連勝の勢いは止まりません!」という実況アナウンスが大歓声の場内に大きく響き渡った。

ゲートが開くと先手を取ったのはバーデンヴァイラーで、逃げも予想されたランリョウオーは2番手。サヨノネイチヤは1番枠から3番手のインにポジションを取った。セイカメテオポリスとヒーローコールはそれぞれ7、8番手を追走した。

淡々としたペースでレースが進み3~4コーナーでは馬群が凝縮。4コーナーでバーデンヴァイラーが差を広げにかかると、サヨノネイチヤも進出。直線ではバーデンヴァイラーの外に持ち出して伸び、残り100メートルできっちり交わすと、そのまま先頭でゴールを駆け抜けた。

半馬身差の2着がバーデンヴァイラーで、セイカメテオポリスが2馬身差の3着に入った。

勝島王冠、ブリリアントカップに続く重賞3連勝で南関東の強豪たちを退けたサヨノネイチヤ。デビューから14戦12勝、連対パーフェクトという圧巻の成績でまだまだ底が知れていない。

坂井英光調教師にその強さを聞くと「なんでこんなに強いか分からないんですよ」という答えが返ってきた。「でも、西騎手は一度もばてたことがないと言っています。これまでまともに一生懸命走ったことはないですね」と。元トップジョッキーの坂井調教師までも「どこまで強くなるか分からない」というのだから、その未知数の能力には期待感しかない

陣営は昨年末から帝王賞JpnIを大目標に調整を進めてきた。「次に向けて今回は80~85%の仕上げでした。それでも勝てるとは思っていましたが、想像以上に強かったですね。JRA相手でもいい勝負はできると思っています。帝王賞はきっちり仕上げて臨みますよ」と坂井調教師は力強く語った。大物感溢れる地元のニューヒーローがいよいよ大一番に挑む。

JRAからの転入初戦で注目のバーデンヴァイラーは前走からプラス26キロで自身最高馬体重での出走となった。「いいペースで運べましたが、仕上がり途上で重さも感じました。その分、まだまだ良くなりそうなのでこの後が楽しみです。今日は目途の立つ走りができました」と森泰斗騎手。この後は状態しだいで、帝王賞JpnIを視野にいれていくとのことだ。

セイカメテオポリスの吉原寛人騎手は「少頭数の外枠で躓いてしまって流れに乗れませんでした。状態が良すぎて力んでいたのかもしれません。最後は脚を使ってくれましたが、初対戦の2頭にはかなわなかったです。悔しいですね」と振り返った。

取材・文秋田奈津子

写真早川範雄(いちかんぽ)

Comment

西啓太騎手

スタートしてからレースを組み立てようというのは坂井調教師と話していました。道中は相変わらず手応えが良くて、あとは進路さえ開けばという感じでした。4コーナーでは森騎手の馬も反応していましたがそれ以上に僕の馬の方が良い脚を使ってくれましたね。自信を持って帝王賞に行きたいと思います。

坂井英光調教師

スタートも上手に切ってくれて無理せず良いポジションも取れて安心して見ていました。今日は先行、インが良い馬場でしたし。心肺機能も強いと思うし、他の馬を一生懸命追いかける馬なんですよね。JRAの馬たちとどれくらいやれるかかなり楽しみです。挑戦者の立場ですが連勝を伸ばしたいですね。