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第66回栄城賞

断然人気に応え佐賀二冠
  秋は再び全国も視野に

栄城賞は佐賀3歳王者決定戦として1959年に創設された佐賀で最も長い歴史を持つ重賞だ。2000年に九州交流化されたのを契機として翌01年から『九州ダービー栄城賞』の名称で行われていたが、今年から『栄城賞』に戻り、原点回帰の一戦となった。

佐賀でこの世代の重賞はここまで10戦行われ、ウルトラノホシとトゥールリーがともに3勝(他4戦は他地区・JRA馬が勝利)を挙げているが、4度あった直接対決ではウルトラノホシが3勝している。同馬は2歳時にネクストスター佐賀、カペラ賞の重賞2連勝後は南関東のダートグレードに3度挑戦し、2戦目となる船橋・ブルーバードカップJpnIIIでは勝ち馬からコンマ2秒差の4着と健闘。大井・雲取賞JpnIIIで6着後に挫跖を発症し、ダート三冠初戦の羽田盃JpnIへの挑戦を諦め、佐賀3歳三冠の一冠目である佐賀皐月賞(4月28日)に出走。回復途上ながら危なげなく勝利していた。

この日の鳥栖市は真夏日となったが、午後から天気が崩れ始め、栄城賞の発走の頃には雨粒が落ち始めていたが、影響は馬場の表面がやや湿る程度で収まっていた。アマルフィーとフークファンタジーのハナ争いとなり、3番手にトゥールリー、その後ろにウルトラノホシと、重賞勝ち馬2頭が好位を追走した。

3コーナーで一旦はトゥールリーが先頭に立つも、ウルトラノホシが4コーナーで外から交わすと、後は楽々と差を広げていく。直線は軽く気合を付けただけで2着に4馬身差を付ける圧勝となった。道中でウルトラノホシの直後に付けていたデッドフレイも直線伸びて2着を確保。3馬身差ついてトレベルオールが3着で、以下、トゥールリー、ケンタッキーグレイと入り、1~5着は一冠目の佐賀皐月賞と同じ着順となった。

ウルトラノホシは地元同士の争いとなると力が違い、佐賀皐月賞、栄城賞ともに単勝1.1倍と圧倒的人気に応えての二冠達成となった。

佐賀競馬では昨年から3歳三冠達成褒賞金(1000万円)を創設。順調に行けばロータスクラウン賞(9月29日)での三冠達成は濃厚と言える内容だったが、管理する真島元徳調教師は「ジャパンダートクラシック(10月2日・大井)へ挑戦したい気持ちもあります」とのこと。佐賀デビュー馬で西日本3歳優駿(9月1日・金沢)への参戦資格も有しており(2着デッドフレイ、4着トゥールリーも有資格)、秋のレース選択に大きな注目が集まるところ。

真島元徳調教師は、かつて栄城賞の名称で行われていた時期には1999年シゲノキューティー、2000年スーパーセタリオンで連覇。九州ダービー時代に3勝(05、16、22年)を加え、今回が6勝目。「ダービー(栄城賞)には縁がありますね。去年(ネオシエル・3着)も勝ちたかったのですが、今日は馬の力だけで勝てましたね」と、感慨深げに振り返っていた。

取材・文上妻輝行

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

石川倭騎手

僕のイメージ通りな位置はとれましたし、危なげなくレースを運べました。馬の邪魔をしなければ勝てると思っていたので、馬のリズムを大事に、信用して乗りました。いつでも前を捉えられそうな手応えで運べていたので、仕掛けは少し早いのですが、自然な流れで運べました。

真島元徳調教師

(挫跖の影響で)調整が遅れていましたが、佐賀皐月賞後も順調に来れましたし、ブルーバードカップの時ぐらいのデキがあれば(レースでは)追わなくても勝てるかなぐらいに思っていました。この後は一呼吸入れ、馬の状態を見ながら(地元か遠征か)どちらに行くか決めたいと思います。