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第70回東京ダービーJpnI

攻めの競馬で6馬身差
  秋の頂上決戦にも意欲

昨年までは南関東クラシック第二冠として実施されていたが、ダート路線の改革により、今年からJpnIになりJRA交流のダート三冠のひとつとして行われた。優勝賞金も5000万円から1億円へと増額されている。

JRAの出走可能頭数は4頭で、地方他地区からは高知のシンメデージーが参戦、南関東からは11頭が出走。フルゲート16頭が揃った。

ダート3歳の頂点となる砂のダービーを制したのは三浦皇成騎手が騎乗したラムジェット。6馬身差で突き抜ける圧勝だった。

主導権を握ったのは紅一点のアンモシエラ。サトノエピックがピタリとつけて2番手を行く。1コーナーまでのホームストレッチで早くも3番手外にラムジェットがつける予想外の展開となった。内にはティントレット(大井)。好位後ろにはシシュフォス(船橋)とシンメデージーが並び、京浜盃JpnII、羽田盃JpnIと不利が続いたハビレは今回はスムーズに中団ポジションを取った。

前半3ハロンは37秒5というダートグレードにしては緩やかなペースでレースは進んだ。

ラムジェットはデビューから7戦目になるが、スタートが遅れがちだったこともあり、これまでは後方から鋭い脚でレースを捌いてきたが、東京ダービーJpnIは“攻めの競馬”に打って出た。

道中は促され、4コーナーでは置かれる場面もあったが、直線を向くと一気に弾けた。前を行くアンモシエラ、サトノエピックをあっさり捕らえると末脚を伸ばして着差を6馬身まで広げた。

ゴールでは三浦騎手の左手が力強く上がり、満面の笑みを見せた。

アンモシエラ、サトノエピックによる2着争いも熾烈で、最後の最後にサトノエピックが振り切るかたちで決着。ダート路線の改革後、最初のダービーはJRA馬が上位3着まで独占した。

そのあとに続いたのはシンメデージー。直線は外から迫って地方馬最先着の4着を掴んだ。

「勝負しに行きました。道中も集中して走っていましたし、砂を被っても怯むことなく最後も脚を使ってくれて偉い馬です。4コーナーでは一瞬夢を見ました。3着まであと少しでしたね」と吉原寛人騎手。打越勇児調教師と共にシンメデージーの健闘を称えた。

JRA4頭に続く5番人気にも推され、一連の交流重賞でも目立った活躍を見せている高知所属馬のレベルアップを改めて感じた。

南関東勢はスローな流れに苦戦を強いられた印象だ。

3歳砂の頂点に立ったラムジェット。

「まだレースでもフワフワしている感じ。今は脚が長くてひょろっとしているが、これで馬体がガシッとして520キロくらいになったら本当の力を出せると思う。ジャパンダートクラシックでフォーエバーヤングと互角にやれたら来年は海外も見えてくる」と佐々木晶三調教師は成長途上を強調しつつ、海外プランも口にした。

このあとは大山ヒルズで鍛えながら夏を過ごして、秋はジャパンダートクラシックJpnIから始動予定。

「余力があればチャンピオンズカップにもいきたい」(佐々木調教師)と意欲的で、ひと夏を越した心身の成長が楽しみでならない。

そして10月2日に大井競馬場2000メートルを舞台に行われる三冠最終戦のジャパンダートクラシックJpnIではケンタッキーダービーGI・3着馬フォーエバーヤングとの頂上決戦が待っている。

取材・文中川明美

写真いちかんぽ(岡田友貴、早川範雄)

Comment

三浦皇成騎手

ポジションは関係なく馬の気分やリズムを重視しようと決めていました。4コーナーで置かれても間違いなく差し切れると思っていました。騎乗している自分としては成長力しかないと、これから楽しみな馬だと思ってます。

佐々木晶三調教師

4コーナーで手応えが悪くなったのでどうかなと思いましたが、終わってみれば6馬身も差がつきましたね。いつもは後方から追い込んでいるので意外な展開でした。初コースも初ナイターもまったく気にしませんでした。