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ダテノショウグン


高橋華代子

2024.07.19 (金)

「気になるあの馬はダテノショウグン」

撮影 高橋華代子

昨年、無傷の5連勝でハイセイコー記念を制したダテノショウグン(馬主・鈴木雅俊様、大井・森下淳平厩舎)。スケールの大きな走りに、ダート三冠の主役としても期待がかけられていました。

しかし、クラシックの前哨戦・雲取賞に向けていたとき、左前脚の蹄を損傷。

森下調教師は「スタッフがいない時間帯の深夜の馬房で、蹄鉄が蹄冠部から爪のきわに沿って蹄底に貫通する怪我をしました。人間に例えるなら、爪と肉の間を貫通したような形。前例がないことで、競走馬として大丈夫なのか?治っても後を引かないのか?と心配でしたが、結果的には感染症も蹄骨などの影響もなく、不幸中の幸いでした。競馬場の装蹄師さん、獣医師さん。休養先のミッドウェイファームさん。競馬場に帰ってきてからもスタッフたちが慎重に取り組んで、うまく復帰してくれて良かったです。皆さんのお陰です」と話していました。

復帰初戦は、7月8日に大井競馬場で行われた3歳オープンの赤兎馬賞。直線で抜け出し、5馬身差をつける圧勝でした。大きなアクシデントを乗り越え、8か月ぶりの実戦、初の1800mなど、全ての条件をクリア。これで6戦6勝としました。

御神本訓史騎手は「調教試験はまだまだだなぁという感じでしたが、今日はいい雰囲気でした。それでも道中の反応は今ひとつでしたが、エンジンがかかってからの沈み方はさすがですね。距離も持ちます」とコメント。

さらに、ダート三冠3戦目ジャパンダートクラシック(10/2、大井)の話題になり「もう一段、二段上がってくれば、本番も間に合うと思います。フォーエバーヤングも出てくるそうですが、こっちの代表として戦えることもわかったので、しっかり仕上げて、成長して欲しいなぁと思います」と期待を寄せていました。

レース後も蹄の状態に問題はなかったそうで、黒潮盃(8/14、大井)に向けて調教が進められているそうです。

森下調教師は「あれほどの怪我をした馬なので、目の前の一戦一戦を慎重に進めていきたいです。その先は意識しすぎないようにしながら、行ける状態であれば行きたいと思っています。後々になって、クラシックの時期に無理をさせなかったことが古馬になってから良かったと思えるようになればいいなと、今は切り替えたいです」と前を向いていました。

関係者も経験がないほどのアクシデントから奇跡的な復活を遂げたダテノショウグン。これからどんな景色を見せてくれるのでしょうか。頼もしい馬が帰ってきました!このまま順調に進んで欲しいと、切に願います。

高橋華代子(たかはしかよこ)

元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関東競馬(南関魂)
・大井競馬
・WEBハロン
・サンケイスポーツ
・馬事通信
・東京馬主ニュース
・川崎競馬馬主協会ニュースなど