アポロティアモ(7歳)はJRA3勝。2022年10月から高知の田中守厩舎に移籍しました。2023年の福永洋一記念、トレノ賞、建依別賞と3つのタイトルを獲得し、地方競馬でも活躍。
現役引退後は骨折による療養を経て、高知県土佐清水市にある認定NPO法人あしずりダディー牧場命の会に移動後、認定NPO法人引退馬協会のフォスターホースになりました。引退馬協会の広報部長ナイスネイチャの誕生日に合わせて、引退馬を生かすための社会的課題に取り組む寄付を募るイベント『ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション』の対象馬で、アポロティアモは15頭目とのこと(存命のフォスターホースは全体で45頭)。
ダディー牧場には17頭の引退馬が過ごしており、代表理事の宮崎栄美さんは、各馬を愛称で呼んでいます。アポロティアモは「ポロちゃん」。
宮崎さんのお話しでは、ポロちゃんは非常にキツイ性格で、宮崎さんやスタッフの方がボロを取るために馬房の中に入ると、幅を寄せてきたり、蹴ったり噛みついたりするそうですが、「甘えているんですよ。忙しいときでも構ってあげると、『許してやるか』って感じで、おとなしくなります」と、電話越しで愛おしそうに話していた宮崎さん。
ポロちゃんは、他の馬に対してもキツイそうですが、「隣の馬房にいるシロちゃん(コスモス)が体の手入れで洗い場に連れていくと、ポロちゃんはずっと鳴き続けます」。ポロちゃんはシロちゃんのことが大好きのようです。
骨折して休養していた時期を経て、今は見た目にはわからないほどに回復し、放牧地で元気に駆けているそうです。
このダディー牧場は、乗馬を楽しんでいた宮崎さんが14年前に設立した牧場。『動物の命を守ること』を大きな目標に掲げ、馬たちが生涯を全うできるように、さらには、馬たちの存在を通じて地域貢献、未来を担う子供たちへの『命の教育』を目的にしています。
「馬たちも年齢を重ねると、グレードの高い生活をさせてあげないと長生きしません」。ダディー牧場は馬房の広さでも有名で、そこに敷くおがくず、バランスが取れた食事などの細かい部分に気をつけながら、馬が幸せな生活が送れるように追及しているそうです。
引退馬協会では、ポロちゃん(アポロティアモ)の余生を支えるフォスターペアレント(FP)の会員を募集しています。また、ダディー牧場では、所有している4頭の馬たちの支援会員の募集もしています。詳細はそれぞれのホームページをご覧ください。


高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関東競馬(南関魂)
・大井競馬
・WEBハロン
・サンケイスポーツ
・馬事通信
・東京馬主ニュース
・川崎競馬馬主協会ニュースなど