web furlong ウエブハロン

地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロンPresented by National Association of Racing

Copyright(C) 1998-NAR.All Rights Reserved.

第24回サンライズカップ

再び川島洋人厩舎ワンツー
  手応えつかみ勇躍JBCへ

4月中旬から始まった門別のシーズンも、あっという間に季節は進み、残り1カ月。JBC2歳優駿JpnIIIをクライマックスとする当地2歳馬の中距離戦線も、同レースの指定競走として行われるサンライズカップが、そこに向けての最終関門となる。

今年のこの路線は、川島洋人厩舎の2頭、リコースパローとソルジャーフィルドが台頭し、8月22日の重賞・ブリーダーズゴールドジュニアカップ(1700メートル)でワンツーを決めた。それまで、実施されたレース数が少なかったとは言え、両馬を打ち破る勢力は現れず、この日も前記2頭の戦い振りが大いに注目を集めた。

正面の直線からスタートして、馬場を1周する門別の1800メートル。戦前から、1番枠を引いていた1番人気リコースパローの動向が注目された。ゲートが開くと、鞍上の落合玄太騎手は少し馬を促し、まず最低限の位置を確保。すると外から「今日はあのような競馬をしようと思っていた」(岩橋勇二騎手)という3番人気のエイシンキャプテンが並びかけて来る。落合騎手は、前へ行こうとする馬の気持ちを巧みになだめて相手をやり過ごし、1コーナーを回りながら外へと馬を誘う。逃げ馬の外で2番手。川島洋人調教師共々、戦後に「勝利のポイント」と語った絶好の位置が取れた。

一方、2番人気のソルジャーフィルドも、先行2頭の直後の内目という同馬として理想の位置でレースを進めた。「追い切りでは、リコースパローよりも終いにいい脚を使っていた」(小野楓馬騎手)とのことで、直線の追い比べに持ち込むことが出来れば、恐らく勝機はあった。しかし、3コーナー手前で前との差を詰めるべく外へと進路を取ろうとした刹那、後ろから一呼吸先に仕掛けてきた馬たちが外に並び、行く手を阻む。内に押し返された形となったソルジャーフィルドと、先行2頭との差がわずかに開いた時、逆転の機会もまた遠ざかっていった。

結果、直線入口で前を交わしたリコースパローがそのまま抜け出して快勝。ソルジャーフィルドは1馬身半及ばず2着。更に1馬身半差の3着には、逃げたエイシンキャプテンが粘った。後続は9馬身離れており、上位3頭、とりわけ1、2着馬の現時点での力量の高さが、今回も際立った。

ソルジャーフィルドの小野騎手は、今回同馬に初騎乗。彼としては珍しく悔しさを包み隠すことなくレースを振り返った。検量室で繰り返し流れるレース映像を見ながら語る言葉は、3コーナー手前のプレーへの反省で尽くされた。元騎手でもある川島洋人調教師に彼の様子を伝えると「それこそが次に繋がる」と、次走に控えるJBCに向けての鞍上への期待を新たにするとともに、馬についても「今日は(勝ち馬との)脚質の差。レース自体は何の問題もない」と、手応えを感じた様子だった。

エイシンキャプテンの岩橋騎手は「ところどころ集中していなかった。勝負所でもうひとつ速度が上がっていかなかった」と馬の走りを振り返り、チークピーシズなどの馬装による改善の余地を示唆した。

JBC2歳優駿JpnIIIに向けての前哨戦が終わった。JRA勢を迎え撃つ門別勢の戦況は、川島洋人厩舎の2強が引っ張る構図のまま変わることなく、本番を迎える。丁度、同じ夜に大井でジャパンダートクラシックJpnIを制した昨年の勝ち馬フォーエバーヤングのような馬が現れるのか、それとも今年は門別勢が気を吐き溜飲を下げる結果となるのか。決戦の時が、間近に迫る。

取材・文坂田博昭

写真浅野一行(いちかんぽ)

Comment

落合玄太騎手

嬉しい気持ちとホッとした気持ちが入り交じっています。逃げている馬の外に出したらすぐに折り合いがつき、道中もずっといいリズムで、後ろから来れば反応しそうな感じでした。ここまで順調に、レースも覚えながら育ってくれています。今後は強い相手になりますが、そこでも期待を持っています。

川島洋人調教師

馬が一戦ごとに学習して強くなってきています。反応も前走より良かったし、今回は1800メートルをこなしたのが大きいと思います。次はJBC2歳優駿へ。選ばれるなら全日本2歳優駿まで行きたいです。厩舎にいた活躍馬の初仔という縁で管理を依頼され、当歳の時からずっと見てきたので思い入れがあります。