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第23回鎌倉記念

スピードで圧倒し逃げ切る
  無敗のまま全日本2歳優駿へ

今年から1600メートルに距離が延長され、より全日本2歳優駿JpnIとの親和性が高まった一戦。7頭立てと寂しくなったが、ここまで3戦無敗で2着につけた着差の合計が24馬身と、圧勝続きのベアバッキューン(川崎)が出走してきたことで注目が集まった。毎年、素質馬を送り込むホッカイドウ競馬からはウィナーズチャレンジ勝ちのミランミラン、レベルが急上昇している高知からジャガーノートも参戦。少頭数でも、他地区とのレベル差をうかがい知ることができるようなメンバーとなった。

とはいえ、レース自体はベアバッキューンのワンサイドだった。陣営は番手に控える競馬も想定していたが、二の脚の速さで先頭に立つと掛かり気味に馬群を先導。それでもなんとか折り合いをつけ、向正面でマイペースに持ち込んだ。2番手につけていたミランミランが差を詰めてきたものの、ベアバッキューンは3コーナーから徐々に加速し、セーフティリードを築いて直線へ。あとは突き放す一方で、2着のミランミランに2秒2の大差をつけてゴールを駆け抜けた。

勝ちタイム1分44秒3(不良)は一見すると平凡だが、この開催は全体的に1秒から1秒半ほど遅い時計での決着が続き、力を要する馬場状態。それを踏まえれば優秀な時計といえる。町田直希騎手も「追い出した瞬間は僕も驚かされるほど反応が良かったので、直線の半分くらいは流す感じでした。乗っていて気持ちよかったです」と目を丸くする強さ。鈴木義久調教師も「3コーナーで2馬身くらい離れたので、大丈夫だろうと思って安心して見ていました」と振り返り、「次走は全日本2歳優駿一本。チャレンジャーの立場になるので、今回よりは緊張しないかもしれないですね」と笑顔で今後を見据えた。

ミランミランは勝ち馬に突き放されたものの、しぶとく2着に踏ん張った。御神本訓史騎手は「少しハミをかんだけど、この馬なりの競馬はできたと思います。それにしても、勝ち馬は強かったですね」とベアバッキューンに脱帽だった。北海道勢にとって初の左回りや長距離輸送、川崎のタイトなコーナーを克服するのは並大抵ではないはずだが、それでも毎年レベルの高さを示しており、今年も“さすが”とうならされる結果になった。

ミランミラン自身は重賞初挑戦だったが、素質馬がそろったブルーサファイア特別で1秒0差の4着がある。これに大差をつけたのであれば、ベアバッキューンもホッカイドウ競馬の上位メンバーと同等のレベルにあっても不思議ではない。地元の全日本2歳優駿JpnIへ向け、期待が大きく膨らみはじめた。

取材・文大貫師男

写真築田純(いちかんぽ)

Comment

町田直希騎手

追い切りに乗せてもらったときに力をつけていると感じたので、自信を持って挑みました。まだちょっと力んで走っているところがあるので、これからもっと折り合いをつけて、さらにこの馬の能力を引き出せるように頑張りたいですね。馬自身も、まだまだ成長してくれると思います。

鈴木義久調教師

今回は調教で結構攻めたので、体重的にはマイナスになりましたが、走りとしては一番良かったですね。返し馬で少しテンションが高いかなと思ったので、仕上げとしてもギリギリだったかなと思います。ただ、まだ2歳ですし、来年が本当に勝負のときなのかなと思ってます。