好スタートから他馬を寄せ付けず
着差以上の強さで無傷の4連勝
昨年のネクストスター高知は、デビュー戦2着のあと2連勝で臨んだプリフロオールインが大楽勝。今年は無敗で臨んだドライブアウェイが単勝1.4倍、2着に3馬身という着差以上の圧勝を見せた。
この日の高知競馬場は前日に降った雨の影響が残って、第1レースから不良馬場。パトロールの映像を見ると、3コーナーと4コーナーでは内ラチ沿いを通る馬がいるなど、ラチ沿いを空けて走る普段の高知競馬とは違う状況になっていた。そのため下級条件ではあるが、第1レースから第5レースまで1コーナーで先頭にいた馬が1着または2着。そうなると、前走の堆金菊特別を6馬身差で逃げ切ったドライブアウェイの人気に拍車がかかるのは当然といえた。
続く2番人気は堆金菊特別で2着だったリケアカプチーノ。こちらは続く潮菊特別を4馬身差で快勝して臨んできた。パドックでは気合が伝わってくる歩様で、その直後を歩くドライブアウェイが多少の発汗がありつつテンションが上がりぎみの様子と比べると、雰囲気では上回っているように見えた。
「私も、前を歩いている馬のほうが良く見えました」と話したのは、ドライブアウェイの共有馬主。しかしゲートが開くとドライブアウェイはスピードの違いで先頭に立ち、2番手を進んだリケアカプチーノに差を詰められることなくゴールを迎えた。
その勝ち時計は1分28秒4(不良)で、重馬場だった昨年のプリフロオールインの走破タイムより3秒4も速い。2着の赤岡修次騎手は「あの時計で走られたら追いつけないですよ。古馬オープンでも勝てるんじゃないですか」と、白旗状態だった。実際、その日の第10レースに行われたオパール特別(A-1選抜)の勝ち時計は1分28秒3。雨が降り始めたこととレースの展開を考えると、勝ったヒカリオーソと0秒1しか違わないという時計は破格だ。
そして2着から8馬身差がついての3着がヤマノアシオト。前走がスタート直後に落馬(競走中止)して、今回は馬場入場時に林謙佑騎手が振り落とされた。しかし馬はその場で立ち止まり、林騎手も手綱を持ったまま足から着地。そして再び騎乗できたのはなによりだった。
「急に変な動きをしだしたと思ったら、動きがピタッと止まったんです。ゲートが開いても進んでいかないし、向正面からやっと動いたという感じ。よく追い上げたとは思いますが、前の2頭は強いです」と、林騎手は着順以上の差を感じたようだ。
気になるのはドライブアウェイの今後。代表馬主の山口正行氏は「体重が減っていましたし、少し間隔を取るほうがいいかもしれないですね」と話し、工藤真司調教師も「次は年末の金の鞍賞にする予定です」とコメントしていた。
ドライブアウェイの父はフォーウィールドライブで、母の父はシニスターミニスターというダート向きの血統構成。しかし馬体の造りはしなやかで、祖母の半妹にスイープトウショウがいる母系のよさが出ているのかもしれない。代表馬主の山口氏は2017年の兵庫ダービー馬、ブレイヴコールを共有していた。今度は自分の名義で大きなタイトルを目指すという夢が広がっている。
取材・文浅野靖典
写真桂伸也(いちかんぽ)
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工藤真司調教師
前走後はリフレッシュを兼ねて、育成場で調整してもらいました。体重はもう少しほしいところですが、繊細な面が残っていますし、これからの馬だと思います。気分よく行かせれば軽やかな走りを見せてくれますね。ただ今回は重賞で圧倒的な1番人気でしたから、ホッとしたというのが正直なところです。








多田羅誠也騎手
攻め馬の感触もよかったですし、初の1400メートルも問題ないと思っていました。レース中もスピードに乗っていると感じていましたが、時計を見てびっくりしました。でも道中で息が入っていましたし、これがこの馬のペースなんだと思います。今後は全国で活躍できるように、ともに成長していきたいです。