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第35回ロジータ記念

直線での追い比べを制す
  2歳女王が復活の勝利

南関東の3歳牝馬路線においては最後の重賞ということもあって、例年好メンバーがそろう一戦。牝馬三冠の好走組に加え、夏を越えて力をつけてきた上がり馬、そして他地区からの遠征馬や転入馬と、バラエティに富んだ14頭が集結した。

それだけに、まれにみる混戦ムード。関東オークスJpnII・2着のミスカッレーラが単勝1番人気に推されたものの、オッズは3.9倍。北海道のポルラノーチェが5.0倍、地元・川崎のエレノーラが5.7倍で続き、シトラルテミニ、リケアマロンまでが単勝ひと桁台。それらを含めて単勝20倍以下は10頭と、どの馬にもチャンスがあるようなレース前評価になった。

好スタートを決めて先手を奪ったのはミスカッレーラ。昨年の東京2歳優駿牝馬を制したローリエフレイバーが2番手の外、その内に岩手から転入してきたリケアマロンがつけた。関東オークスJpnII・3着のグラインドアウト(高知)、エレノーラもこの一角。道中は14秒台のラップが3度入るスローペースで進んだ。

こうなれば先行勢に有利な展開。2周目の向正面でペースが上がり、後方の各馬もプレッシャーをかけてきたものの、ミスカッレーラは軽快に逃げ、ローリエフレイバーの手応えにも余裕がある。ポルラノーチェが後方からまくってきたが、先行した2頭はこれを交わさせず最後の4コーナーを回った。

直線の半ばまでくると、勝負の行方はこの3頭に絞られた。逃げ込みを図るミスカッレーラ、外から末脚を伸ばすポルラノーチェ、そして2頭の間でしぶとさを見せるローリエフレイバー。残り100メートルを切ってミスカッレーラが脱落すると、最後はマッチレース。ゴールまで続いた激しい叩き合いの結果、クビ差でローリエフレイバーに軍配が上がった。

それぞれの意地がぶつかり合う好レースとなったが、最後は南関東2歳女王が復活をアピール。今夏に右肩の骨折で休養を余儀なくされていた野畑凌騎手にとっても復活の勝利で、「怪我もしてしまいましたが、こうして重賞を勝つことができてうれしいです」と喜びを語った。管理する月岡健二調教師も「落ち着きが出てきて成長を感じます」と目を細め、「状態を見ながらになりますが、次戦は東京シンデレラマイルを予定しています。古馬の強い馬が来るでしょうから、もうひと段階、上がってほしいところですね」と、さらなる成長に期待を寄せた。

クビ差2着のポルラノーチェにとっては悔しい結果。落合玄太騎手は「自分の馬のほうに勢いがありましたし、交わす感じもありましたが、相手もしぶとかったですね。通ったところの差が大きかったと思います」と唇をかんだ。ただ、スローペースを早めに押し上げて勝ち馬に迫っただけに、ポテンシャルの高さを示すには十分。先々が楽しみになる好内容だった。

1番人気のミスカッレーラが2馬身半差で3着。久々のぶん踏ん張りがきかなかったが、御神本訓史騎手は「リラックスして走れていたけど、最後は脚が上がってしまいましたね。適距離ではないなかで頑張ってくれたと思います」と評価した。重賞勝ちは昨年のローレル賞のみだが、一連の走りを見ても実力はピカイチ。今後もチャンスが巡ってくるに違いない。

取材・文大貫師男

写真築田純(いちかんぽ)

Comment

野畑凌騎手

久々に重賞を勝てて、すごくうれしかったです。しっかりと仕上げてくださったので、すごくいい状態。リズム良く走ることができて、道中も馬はリラックスしていました。4コーナーではポルラノーチェの手応えが良かったのですが、最後に併せ馬になったときにしっかりと根性を出してくれました。

月岡健二調教師

ここまで結果は出ていなかったですが、相手も強かったですし、内枠を引いてマークされる形が多かったですからね。今回は外だったので、周りを見ながらという理想的な展開でした。今後は古馬とどう戦っていくかですが、5月生まれの馬なので、もう少し成長してくれるのではないかなと思います。