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第45回浦和記念JpnII

初めての地方で重賞初制覇
  ライトウォーリアは2着健闘

ダート界に新星誕生だ!

第45回浦和記念JpnIIにはJRA4頭、南関東5頭、他地区2頭の計11頭が出走した。

「2頭の速い馬が行くだろうから、がんばって!」とクリスチャン・デムーロ騎手の背中を叩いてレースへ送り出したという大久保龍志調教師。

案の定、メイショウフンジンとダイシンピスケスが先行し、その後ろでレースを進めたのがC.デムーロ騎手とアウトレンジ。3コーナーを過ぎるとグングンとペースアップ。逃げていたメイショウフンジンをあっさり捕らえると、インから進出しようとするライトウォーリアを6馬身突き放して完勝した。昨年の覇者ディクテオンに続く2番人気に推されていたが、3コーナーの手応えからすでに決着がついていたようだった。

勝ったアウトレンジは、休み明け2戦目の前走みやこステークスGIIIが初めての重賞挑戦で11番人気だったが早め先頭で負けて強しの2着。今回は地方のダートグレードへ初挑戦だった。

「2回目の重賞出走でこんなに強い勝ち方をしてくれた。夏場に体調を崩して全休しましたが、疲れも取れて体調もどんどん良くなっていったので今ならいい勝負になると思っていました。小回りの浦和は合うと思っていましたし、左回りもこなしてくれたのは収獲。こんなに離して勝つとは馬の成長にびっくりしています。思った以上の競馬をしてくれたので次も地方競馬で走らせたいですね」と大久保調教師は満面の笑みを浮かべた。

表彰台に立ったのは、現在短期免許で騎乗中のC.デムーロ騎手。浦和競馬場での騎乗は2022年以来だという。勝利インタビューには日本語で答え、ファンの声援に応えて大きく手を振って喜びを表した。

2着だったライトウォーリア陣営も笑顔を見せた。「海外遠征の疲れもうまくケアできて、今日はかかるぐらいの手応え。砂をかぶってもレースができたのは収獲だし今後に生きると思う」と吉原寛人騎手は話した。陣営は川崎記念JpnI連覇を大目標に掲げている。

逃げたメイショウフンジンが2馬身差で3着。「出ムチを入れたらいい行きっぷり。勝ち馬とは脚いろが違いましたが、内容はよかったし、ブリンカー効果もあったんだと思います」と酒井学騎手は話した。

連覇を賭けて臨んだディクテオンは1番人気に支持されたものの4着だった。

11月29日の船橋開催を最後に引退を発表した森泰斗騎手にとっては、この浦和記念JpnIIが最後のダートグレード騎乗。今年279勝(11月20日現在)を挙げ、地方リーディングトップを走っている。

騎乗したナニハサテオキは、前走埼玉新聞栄冠賞を勝つなど今年南関東で飛躍した。しかしこの日の浦和競馬場はときおり雨が降る稍重の馬場で前残りの決着が続いていた。

3番人気に推されていたが、中団で前を見ながらのレース。早めに外を回って上がっていったが5着に甘んじた。

「雨が降ったこういう馬場向きではない。前が残る馬場になっていたが、この馬にはもっとパワーがいる馬場の方がいいね」と、今後騎乗することはないであろうナニハサテオキの競馬を評した。

12月16日には船橋競馬場で森騎手の引退式が行われる予定だ。

取材・文中川明美

写真宮原政典(いちかんぽ)、NAR

Comment

C.デムーロ騎手

いいスタートで、いいポジションがとれました。状態は良かったし、いい競馬の内容だった。久々の浦和で勝ててうれしい。

大久保龍志調教師

こんなに強い勝ち方をした成長ぶりに驚いている。小回りは合うし、オンとオフの切り替えがしっかりできるのが持ち味の馬。体調もどんどん良くなって今なら良い勝負になると思っていた。今後は地方のダートグレードに参戦して大きいところを獲りにいきたい。