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第51回ブルーバードカップJpnIII

直線後続を完封しダート3戦3勝
  松永幹夫厩舎の人気2頭で決着

ダート三冠2年目の号砲が鳴った。昨年のこのレースを勝ったアンモシエラは、牝馬ながら京浜盃JpnII、羽田盃JpnIでともに2着、東京ダービーJpnIでも3着に食い込み、ダート三冠の中心勢力として活躍。秋にはJBCレディスクラシックJpnIを制して、牝馬の頂点に立った。それに続く実力馬が今年も出てくるのか、注目が集まった。

有力視されたのはクァンタムウェーブとメルキオルの2頭で、両馬ともにアンモシエラと同じ松永幹夫厩舎の所属。どちらもダートは無敗で、昨年と同じようにここから三冠路線を目指す陣営の思惑が見て取れた。初ダートのミストレスが3番人気に推され、JRA勢に人気が集中。地方勢では全日本2歳優駿JpnIで5着のジュゲムーン(高知)が単勝23.1倍の4番人気で、船橋の平和賞を制しているウィルオレオール(北海道)が同29.5倍となった。

レースはミストレスが先手を奪い、ハイペースで先導。1馬身半差でメルキオルが続き、クァンタムウェーブがその後ろ。ウィルオレオールとジュゲムーンは中団に待機した。

単騎で逃げたミストレスだったが、勝負どころで脚いろが鈍り、メルキオルが先頭へ。クァンタムウェーブもこれに食らいつき、直線では2頭の争いに絞られた。しかし、メルキオルはしっかりと脚を伸ばし、クァンタムウェーブを寄せ付けない。そのまま2馬身差でゴールを迎え、メルキオルがダート三冠路線へ向け、絶好のスタートを切った。クァンタムウェーブから4馬身差の3着にはウィルオレオールが入り、JRA勢の牙城を崩した。

これでダート3戦3勝としたメルキオル。楽に2番手を追走して抜け出す横綱相撲で、初のタイトルを手にした。勝ち時計の1分53秒3(良)も優秀で、「まずは初めてのナイター、地方競馬をちゃんと走れたというところを褒めてあげたいなと思います」と川田将雅騎手。軽快な先行力を見ても地方の馬場は合っている。三冠へ向けて、さらなる活躍が期待できそうだ。

クァンタムウェーブが2着で、松永幹夫厩舎のワンツー決着。西村淳也騎手は「勝ち馬をマークしていきましたが、3コーナーで遅れてしまいました。そのぶんかなと思います」と肩を落としたが、松永調教師は「秋から年末にかけて、使おうと思って入厩させたら除外、というのが続いて、レース間隔があいたことが大きかったと思います」と敗因を分析。今後はメルキオルとともにダート路線を歩む予定で、順調に使い込めれば逆転の可能性も十分にある。

ウィルオレオールが直線で脚を伸ばし、3着に追い上げた。15キロの馬体増だったが、「じりじり伸びてくれて、いい内容だったと思います。デビューから馬体が増えていますし、厩舎が馬をしっかり成長させてくれていますね」と石川倭騎手。全日本2歳優駿JpnIで0秒7差6着だったことを踏まえても、世代トップクラスの力があることは確か。その成長力をもってすれば、三冠路線でも好勝負が期待できる。

取材・文大貫師男

写真岡田友貴(いちかんぽ)

Comment

川田将雅騎手

とてもいい走りができました。3コーナーで前が下がってきたので押し出される形になりましたが、スムーズに走っていたので、負けることはないなと思っていました。いろんな課題のある馬ですので、まずは初めてのナイター、地方競馬をちゃんと走れたというところを褒めてあげたいなと思います。

松永幹夫調教師

うまくスタートを切って2番手で競馬ができましたし、イメージ通りでした。装鞍のときからうるさい面を見せていたので、そういうところを含めて、まだまだ幼さがありますね。このあとはダート中心になると思います。芝とはいえ、右回りでは成績が出ていないので、そのあたりがどうかですね。