高知競馬場は新型コロナウイルスの影響による無観客開催中に、入場料だけで入れるエリアが大々的にリニューアル。以前のコンクリート感がある風景を思い出すのが難しいくらい、とてもキレイで過ごしやすい空間に変わりました。
その影響は大きいようで、場内にいる人が以前より明らかに増えました。私が行った2月下旬も、夕方5時頃まで大型のジャングルジムがある「バババパーク」からはこどもの声、スタンドエリアではおとなの声がたくさん響いていました。
それにしてもお客さんが多いなあ、と思いながらスタンド1階を歩いていると、アレレ、新しいお店ができている!
それに気がついたのが午後5時45分。スミマセン、だいたい何時くらいまで営業していますか?
「今日は6時半くらいまでです」
ということは、メインレースが終わってしばらくすると、閉まっているということか……
それならいま注文します。えーと、カレーウドン……じゃなくて、とり天うどんでお願いします!
ところでこの店はいつオープンしたんですか?
「今年1月ですね。近くにお店があって、競馬場に出店しませんかと声をかけていただいたのがきっかけです」
と教えてくれたのは、カウンターに立つ川村陽菜さん。数年前まで高知競馬で厩務員をしていたそうです。
「高校を出て、すぐに厩務員になりました。私はいわゆる“どん底”から上向き始めた時期からですが、そのころとは競馬場の雰囲気、お客さんの雰囲気が本当に変わりましたね」
家庭の事情で朝が早い仕事を辞めることになり、次に働き始めたのが「よがなうどん」。お店の前を競馬場に行く路線バスが通ります。
「そこが競馬場にもお店を出すことになるなんて、本当に偶然。また帰ってこられたという気持ちです。厩務員のときはスタンドに入ったことがありませんでしたが、ここからの景色もいいですね」
そんな話をしながら店頭で待つと、とり天うどんが到着。見た目からしておいしそうですが、できあがりまでこれだけ時間がかかるってことは?
後日、お店のホームページを見ると「手打ち」とのこと。やっぱりそうか!
じつは5時50分頃にうどんを受け取ったのはいいけれど、メインレースが迫っていたので(レース取材でした)、うどんの写真だけ撮影。食べ始めたのはドンブリを受け取ってから1時間半後でした(スミマセン)。
しかしこれがですよ。麺のコシがしっかりあって、スープは優しくて味が深くて、とり天もちょうどいい塩加減。とてもウマいじゃないですか!
この条件でこんなにおいしいんだから、次は温かいうちに食べないと。プリンやアイスなどがある「おかし部門」も含めて、早めに競馬場に行かないといかんぜよ!
しばらくは日曜日だけの営業で、メニューはその日によって違うとのこと。でも看板の「うどん」は鉄板。それはツヤツヤの麺を見た瞬間に確信できました。





浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。