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第71回桜花賞

好スタートから逃げ切り完勝
  2歳女王が重賞3連勝で二冠へ

南関東牝馬クラシック一冠目で、グランダム・ジャパン3歳シーズンの一戦として地方全国交流で行われている桜花賞だが、今年は他地区からの遠征はなく、南関東所属馬12頭によって争われた。

単勝2.6倍で1番人気はホーリーグレイルだが、2.8倍でプラウドフレール、3.3倍でゼロアワーと、重賞勝ち馬3頭が人気を分け合った。

結果、張田昂騎手が手綱を取ったプラウドフレールが会心のV。東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞に続いて重賞3連勝を決め、NARグランプリ2024・2歳最優秀牝馬に輝いた実力馬が強さを見せつけた。

好スタートを切ったプラウドフレールは新馬戦以来となる逃げ。差なく2番手にツウエンティフォー、リヴェルベロが続き、その後ろに人気のホーリーグレイルとゼロアワーが併走。やや置かれたウィルシャイン以外の11頭がほぼ一団の展開となった。

プラウドフレールは後続を引き付けながら終始楽な手応えで進め、直線では追いすがるホーリーグレイルとリヴェルベロを振り切ってのゴールとなった。

プラウドフレールとともに笑顔で引き返してきた張田騎手は「感動しました」と言いながら、出迎えた川島正一調教師と握手。「本当に賢いです。いくらイレ込んでいてもゲートに入れば落ち着くし、どんな競馬でもできる馬です」と胸を張った。

プラウドフレールの半兄はフジノウェーブ記念を連覇したギャルダル、半姉はローレル賞の勝ち馬ミスカッレーラ。そんな兄と姉にしても果たせなかったクラシック制覇という夢を、妹が叶えた。母のスリーメロディーは現在この3頭の産駒を競馬場に送り出しているが、いずれも新馬戦&重賞勝ちを収めているという優秀なきょうだいだ。

担当の秋葉文勝厩務員はその兄と姉も手掛けている。この日のプラウドフレールは、浦和に向かう前に馬房で昼寝をしていたと明かした。大物感が漂う3歳牝馬。関わる人たちは「どんどん成長している」とも口にする。次はどんな強さを見せるのだろう。東京プリンセス賞で牝馬二冠目を狙う。

そして2着ホーリーグレイル、3着リヴェルベロまでが東京プリンセス賞の優先出走権を獲得。

ニューイヤーカップから連勝を狙ったホーリーグレイルの吉原寛人騎手は「枠が枠(1枠1番)だったので、勝ち馬にうまく乗られました。こっちもしっかり動きましたが、よーいドン!では分が悪かったです。窮屈な競馬になっても、しっかり2着を確保できたのは能力があると思うし、次のレースに向けても幅が広がりました。距離は延びても大丈夫」とコメント。

11番人気ながら力走したリヴェルベロの木間塚龍馬騎手は「枠(8枠11番)がちょっときつかったです。もうちょっと内の方なら、いい競馬ができたのかなと思います。この仔はハナに行ければ最後まで頑張ってくれるので、できれば逃げたかったです。距離は延びてもやれそうですね」と振り返った。

取材・文高橋華代子

写真宮原政典(いちかんぽ)

Comment

張田昂騎手

今日はイレ込みがきつかったですが、ゲートに入ればすごく大人しくて、(ゲートから)出るだろうという雰囲気。レースはいろんなパターンを想定していましたが、思ってもいない形でもちゃんと走ってくれました。ガッツポーズは狙って出るものではないので、自然にでました。素直にうれしかったです。

川島正一調教師

ユングフラウ賞後も順調にメニューをこなして、追い切りも抜群に良かったので、自信を持って出しました。ハナに行くとは思っていませんでしたが、うまいこと押し切ってくれましたね。僕は騎手には何も言いません。寿司屋のカウンターと一緒で、いつもお任せです。最後は鳥肌の立つ走りをしてくれました。