距離延長で変わり身示し
断然人気馬を直線突き放す
昨年同様にグランダム・ジャパン(GDJ)3歳シーズン第2戦で、西日本初戦となったル・プランタン賞。当初の他地区選定・補欠馬には南関東の馬も名を連ねていたがいずれも回避。またレース前日に金沢シンデレラカップ勝ちのあるプチプラージュ(笠松)が右後肢跛行で出走取消となり、最終的には兵庫、高知各1頭、佐賀8頭の計10頭での争いとなった。
前走の姫路・兵庫クイーンセレクションを圧勝し6戦5勝のドライブアウェイ(高知)が単勝1.1倍と抜けた人気となり、ハクアイアシスト(8.5倍)、プレミアムカインド(8.7倍)の佐賀重賞勝ち馬2頭が続いた。
スタート直後はオモチチャン(兵庫)が先頭に立つも、内からドライブアウェイがハナを奪い、エイシンサフランも加わって3頭が先行。1コーナーでドライブアウェイがオモチチャンを引き離していき、先頭から最後方まで一本棒の長い隊列となった。
向正面では前2頭と後続との差が開いていき、3~4コーナーでは一騎打ちとなったが、直線でオモチチャンが引き離し3馬身差で勝利。ドライブアウェイには盛り返す余力がなく、最後は佐賀勢2頭に迫られたものの2着は確保した。
オモチチャンは11月デビューで今回が重賞初参戦。ここまで6戦すべて3着以内を確保していたが、2、3着が計4回。鞍上の永井孝典騎手は勝利ジョッキーインタビューで終いが甘くなる点を課題として挙げていたが、管理する田村彰啓調教師は「距離が短いからかな?という雰囲気があったので、距離が延びれば大丈夫かなと思っていました。(GDJ第3戦の)東海クイーンカップ(名古屋1700メートル)とも迷いましたが、より距離が長いこちらを選びました」と語り、距離を求めてのレース選択が功を奏した。今後は「のじぎく賞へ行って、そこ次第では関東オークスもあるかもしれません」とGDJ路線に意欲を見せていた。
今回、佐賀勢で掲示板内に進出したアオイノユメ(3着)、ハクアイアシスト(4着)、プレミアムカインド(5着)の各馬にはここまでの佐賀中距離重賞で連対実績があり、地元同士の序列では順当な結果となった。
佐賀競馬の今年度の年間スローガンは『佐賀から怪物を 本気で夢見るさがけいば。』だが、3、4月の3歳交流重賞ではネクストスター西日本、ル・プランタン賞ともに他地区馬に上位を独占され、力量差を見せつけられる結果となった。
春に行われる佐賀皐月賞、九州優駿栄城賞の佐賀3歳二冠は、今回の佐賀上位3頭に加え、2歳重賞2勝で3歳初戦のネクストスター西日本6着のミトノドリーム、飛燕賞勝ちのムーンオブザエースらによる争いとなりそう。鎬を削り力を付け、全国の舞台へ挑戦していく馬が現れることを期待したいところだ。
取材・文上妻輝行
写真桂伸也(いちかんぽ)
Comment

田村彰啓調教師
デビューが遅かったので重賞路線には間に合わなくて、長い距離を使うタイミングもなかったのですが、距離が延びた方がいいかなと思っていました。ドライブアウェイを負かせるとしたら、距離の得手不得手でうちの方に適性があれば、という感じは持っていました。








永井孝典騎手
ゲートを出た時、ハナまで行けるかなと思いましたが、ドライブアウェイが来たのでそれを見ながら競馬しようという感じでした。いつも終いちょっと甘くなるので、そこだけ気を付けましたが、直線までしっかり伸びてくれました。自厩舎(の馬)で(重賞を)勝つのが初めてなので、すごく嬉しいです。