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第2回ネクストスター北日本

ゴール前一騎打ちをハナ差で制す
  北海道からの遠征馬が上位独占

昨年からスタートした『3歳スプリントシリーズ』。兵庫チャンピオンシップJpnII(園田1400メートル)を頂点に、各ブロックごとに重賞級認定競走を実施。北海道・岩手ではネクストスター北日本が創設され、第1回の昨年は門別1200メートルが舞台だった。

今年第2回は水沢1400メートルで行われたが、岩手県競馬組合はネクストスター北日本の開催に伴い、3歳の重賞日程を再構築した。例年、新シーズン(4月)初日に行われていた3歳重賞・スプリングカップを、今年は冬休み明けの再開初日3月9日(日)へ移行。距離も1400メートルへ変更し、ネクストスター北日本のトライアルに位置づけられた。

スプリングカップは従来、岩手一冠目・ダイヤモンドカップのトライアル。クラシック路線に直結する一戦として長くファンに親しまれてきた。しかし、レース体系が変われば位置づけも変化していくのが時代の常(つね)。前年を踏襲すれば1400メートルの3歳準重賞・奥州弥生賞をトライアルとしても良かったが、岩手競馬は柔軟に対応。新シーズンの開幕初日(4月6日)に第2回ネクストスター北日本を実施。節目の変更はファンから支持され、前年同日比126.2%の売り上げを記録した。

第1回は岩手からの遠征馬がゼロだったが、今年はホストとなる地元岩手は6頭がエントリー。門別から6頭が参戦し、フルゲート12頭によって争われた。

先手を主張したのはポマイカイ。スプリングカップと同じく好スタートを決め、主導権を握った。2番手にミカヅキカネミツ、3番手にマキシマムドライブ、ミラクルヴォイスがインから4番手に押し上げる。その外にヴィグラスデイズがつけたが、2頭の動きを見て外枠のバリウィールは一度下げて最内に進路を取った。

これが第1の勝因。ミラクルヴォイスが1コーナーで外に膨れ、ヴィグラスデイズがあおりを受けた。一方のバリウィールはうまく立ち回り、中団インを追走。予想どおり隊列は縦長。ポマイカイがハイラップを刻んで逃げたが、マキシマムドライブも遅れず追走した。

向正面では、外からミラクルヴォイス、内からバリウィールも徐々に先団へ接近。ヴィグラスデイズは若干もたついたが、3コーナー手前でエンジンがかかる。

直線手前でマキシマムドライブが先頭に立ち、外からバリウィール、さらに外からミラクルヴォイスが強襲。内からヴィグラスデイズも伸びてきたが、ゴール前はバリウィール、ミラクルヴォイスのマッチレース。写真判定となり、ハナ差でバリウィールに凱歌が上がった。2馬身半差で3着にヴィグラスデイズが入り、北海道勢が上位独占となった。

2歳時の南部駒賞に続いて水沢で重賞2勝目をあげたバリウィール。今回の勝利で兵庫チャンピオンシップJpnIIの優先出走権を獲得したが、小国博行調教師は「今日は1400メートル戦を勝ったが、距離が短い印象。次走は北斗盃(5月1日・門別1600メートル)か、ダイヤモンドカップ(5月4日・盛岡ダート1800メートル)になると思う」。どちらを選択するか、はたまた違うレースを選ぶのか。決断を待ちたい。

取材・文松尾康司

写真 佐藤到(いちかんぽ)

Comment

石川倭騎手

3番手ぐらいをイメージしていたが、外枠でしたから臨機応変に行こうと考えました。縦長で競馬がしやすかったし、勝負どころの反応も良かったのでスムーズに運べました。直線は集中していなかったが、外の馬が視界に入ってもうひと伸びしてくれた。少しづつレースを覚えてきている点に成長を感じます。

小国博行調教師

輸送は3度目ですし、まったく問題なかった。自分から行くタイプではないので、コーナーの入りから鞍上がうまく乗ってくれました。直線で先頭に立つとフワッとするが、競り合いで勝ったのも収穫。距離は1600以上あった方がいいと思いますが、1400もこなしてくれたので95点をつけることができる内容でした。