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第2回ネクストスター東日本

早め先頭に立って後続を完封
  川崎の代替開催で重賞初制覇

南関東3競馬場(浦和、船橋、川崎)の持ち回りで行われるネクストスター東日本。第1回の昨年は川崎で実施され、今年は浦和の予定だったが、馬場コンディション不良で取り止め。代替として2年連続で川崎が舞台となった。

単勝1番人気は重賞2着2回を含む連対パーフェクトのガバナビリティーで2.4倍。さらに、ホッカイドウ競馬の重賞で5着2回のフィエレッツァ(4.4倍)、ニューイヤーカップ3着馬アッカーマン(5.8倍)、ルーキーズサマーカップの覇者ライトスリー(6.0倍)、ハイセイコー記念2着馬シビックドリーム(10.0倍)が続いた。

混戦の様相を呈していたが、結果的にはガバナビリティーが人気に応えて初タイトルを獲得。惜しい結果に涙を呑んできただけに、管理する佐藤裕太調教師は「重賞を獲れる逸材だと思っていたので、ここで決めることができて良かったです」と胸をなで下ろした。

レースはジェムストーン賞の覇者プリムスパールスが逃げる展開。ガバナビリティーは2番手を追走すると、3コーナー手前では早々と先頭へ。最後まで力強い走りで押し切った。1馬身半差の2着は直線で脚を伸ばしたフィエレッツァ、半馬身差の3着はこちらも末脚を発揮したピーエムナナだった。

ガバナビリティーは当初、取り止めとなった浦和のネクストスター東日本に出走予定だった。佐藤調教師の話では、状態は非常に良かったが、すでに競馬というものを理解している賢い馬のため、走れなかった戸惑いが大きく、その後はコンディションを崩してしまったという。そこから持ち上げていくことは至難の業だったそうだが「担当の小西厩務員がしっかりケアをして、笠野雄大騎手が調教で懸命に仕上げてくれて、この舞台に立つことができました」と称えた。

この日はパドックから返し馬にかけて激しい雨に見舞われたが、ガバナビリティーはどっしりと落ち着き払っていたという。「体はまだ華奢ですけど、精神面は普段から大人びています。さすがは重賞ウイナーですね」とニッコリ。

ガバナビリティーには兵庫チャンピオンシップJpnIIの優先出走権が与えられたが、現状では長距離輸送を考慮し、東京湾カップ(5月8日、船橋)から東京ダービーJpnI(6月11日、大井)に進むプランが濃厚だ。「先行力はありますが、どこからでも競馬ができる操縦性のいい馬。今日の1400メートルは短いかなとも思っていたので、距離を延ばしていくのはいいですね」と期待を寄せた。

その佐藤調教師が騎手時代に名伯楽・川島正行調教師の下でアジュディミツオーやフリオーソなど数多くの名馬を調教パートナーとして支えてきたことは有名だ。指揮官となっている今、ガバナビリティーをどんな馬に作り上げていくのか楽しみにしたい。

取材・文高橋華代子

写真宮原政典(いちかんぽ)

Comment

矢野貴之騎手

前走の激しい競馬を見ていましたが、乗りやすそうな馬だなぁと。先入観を持たず、自分のリズムで走らせようと思いました。向正面から突いてくる馬もいたのでオーバーペースにならないように注意をしながら動いて、しぶとい走りをしてくれました。体形的にも幼いところがあるので、先々が楽しみです。

佐藤裕太調教師

昨年のギガースに続いて連覇ができて光栄です。(ガバナビリティーの)前走は激しい競馬になりました。ハイペースであそこまで踏ん張ったのは、いい経験になっていると思います。これまでレースにも乗ってくれていた笠野雄大騎手が「ガバナーには世話になった」と、調教も一生懸命に乗ってくれました。