マイネルバルビゾンは2011年9月にJRAデビューし、未勝利のまま12年3月から地方競馬に移籍しました。佐賀、大井、岩手、浦和所属として走り、17年1月からは高知の那俄性哲也厩舎に転厩。今に至ります。
今年16歳となり、ここまでの成績は257戦23勝2着12回3着25回(6月18日現在)。岩手時代には岩鷲賞を制している重賞ウイナーです。SNS上でも人気者。
地方移籍以降所有されているシグラップ・マネジメント(株)代表の杉浦和也オーナーにお話しをうかがいました。
Q 現役生活14年となりましたが、長く走り続けている要因は?
A バルビゾン自身の気持ちだと思います。まだ走れるという気持ちがなければレースぶりも衰えていくと思いますが、そこまでの衰えは感じないです。高知への転厩も最大の要因ですね。脚元に不安のあった馬ですが、高知の馬場は脚元に優しいと聞きますし、中1週で継続的に出走することもこの馬には良かったのだと思います。何と言っても、那俄性調教師、厩務員さん、スタッフの方々が、脚元の状態を日々チェックして、馬の機嫌も損ねないようにしながら、彼を走らせることに不安や懸念を持っていないことでしょうか。
Q 今年2,3着になった好走理由は?
A 2着の時は番手につけられて、3着の時は中団より前につけていました。年齢を重ねるごとに前には行けなくなっているので、先行できたのが大きかったです。
Q 厩舎サイドからは最近の様子についてどんな報告を受けていますか?
A 23年秋頃には馬体重が465キロくらいまで減ってしまったこともありますが、現在は490キロくらいで競馬をしているように、体調もいいそうです。現役を続けていくことに、今のところは大きな懸念はないと思います。
Q この馬の凄さは?
A 大井在籍時に彼を見に行った時、馬房と馬房の間の廊下に頭を出して寝ていました。高知に会いに行った時は、噛みつくから近寄り過ぎない方がいいとも言われました。とにかく肝の据わった、底知れぬ気合いのある馬です。
Q マイネルバルビゾンのファンは多いですね。
A ネットの掲示板や「X」で彼を応援してくれているファンの皆様が多くいらっしゃることは存じ上げています。彼も応援してくれるファンの方々がいて頑張れているのだと思います。引き続き、応援していただけるとうれしいです。
Q マイネルバルビゾンにメッセージをお願いします。
A バルビゾンは私が馬主を始めた頃に出会った偉大な馬です。佐賀で7戦6勝、大井でもB級上位まで出世し、岩手では重賞も勝ちました。高知でも何度も勝っています。彼がいなければここまで馬主を継続できなかったかもしれないので「あなたに会えて良かった」と言いたいです。現役を引退する時は「ありがとう」しかないですが、まだ少し早いので、その言葉はそれまでとっておきます。


高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関東競馬(南関魂)
・大井競馬
・WEBハロン
・サンケイスポーツ
・馬事通信
・東京馬主ニュース
・川崎競馬馬主協会ニュースなど