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第24回ノースクイーンカップ

昨年覇者を突き放し雪辱
  BGCで中央勢を迎え撃つ

グランダム・ジャパン2025古馬秋シーズンの第3戦は少頭数だが実力馬がそろった。南関東からは昨年の覇者ラブラブパイロが参戦し、地元からはグランダム・ジャパン2025古馬春シーズンで優勝したサンオークレア、牝馬重賞のヒダカソウカップを制したポルラノーチェ、JRAからの転入2戦目で同レース2着となったノッテルーナら7頭が出走した。

逃げ馬不在の中、ラブラブパイロが勢いを付けて先頭へ。ロフティフレーズ、ポルラノーチェ、サンオークレアが続く。

ラブラブパイロのペースで進み、隊列は縦長となってサンオークレアは中団。残り800メートル付近でレースが動き、ポルラノーチェ、サンオークレアが先頭に並びかけ、人気馬の三つ巴となった。ラブラブパイロも抜かさせず牝馬たちの火花が散る。

4コーナー付近からは6歳馬2頭の一騎打ちに。ゴール前200メートルでサンオークレアが抜けだし、差を広げて4馬身差でゴールし昨年2着の雪辱を果たした。勝ちタイムは1分56秒7(稍重)。2着ラブラブパイロ、3着ポルラノーチェで人気通りの結果となった。

サンオークレアと石川倭騎手が検量室前に戻ってくると、関係者とファンは拍手で出迎えた。三宮太智厩務員は何度も馬の顔をなでてたたえた。口取り撮影が終わってからは、馬をファンエリアに近づけるサービスも。この日の第1レースで通算1300勝(中央含む)を達成した石川騎手は「思い通りの競馬ができた」と笑顔を見せた。

前走のエンプレス杯JpnIIではマイナス14キロと馬体重を減らしながら地方馬最先着の5着と健闘。今回はさらにマイナス1キロだったがパドックの歩様や返し馬も問題なく調子は良さそうだった。五十嵐冬樹調教師は「自分で体を作っているのかな」と話す。普段から食欲旺盛で、中央馬相手の激しいレースだったエンプレス杯JpnIIの直後もばくばくと飼い葉を食べていたそう。しっかり食べて厳しい調教をこなして体を作る、春のチャンピオンらしい強さを持ち合わせる。

オーナーブリーダーである加藤ステーブルの加藤天明さんは「安心して見ていました。生まれてすぐ母親を亡くし乳母に育ててもらった。従業員らが接する機会も多く、人が大好きな子になった」といい『オーちゃん(サンオークレア)』は今も多くの人にかわいがられる存在だ。繁殖入りを控え今年がラストシーズン。五十嵐調教師と加藤ステーブルといえば、騎手としてのラストランをサンビュートの道営記念勝利で飾るなど縁深い。新たなドラマが生まれるか。次走はブリーダーズゴールドカップJpnIII。地元代表として迎え撃つ準備はできている。

取材・文小久保友香

写真浅野一行(いちかんぽ)

Comment

石川倭騎手

返し馬から馬の気持ちが乗っていた。手応えが良くて思い通りの競馬ができました。ずっと僕が主導権を握って、レースを作っている感じ。乗っていて安心できました。今後も各地で活躍できると思います。

五十嵐冬樹調教師

少頭数でレースが落ち着くのを心配していましたが強い競馬をしてくれてひと安心です。昔(騎手時代)から携わらせていただいた馬。今後も無事にいい競馬をしてほしい。次走のブリーダーズゴールドカップでは一つでも前(の着順)に出てきてほしいです。