スタンドが改築されて、キレイになった船橋競馬場。そのなかに一か所だけ、古き良き時代の香りとオーラを発散している場所がありました。
強めの風が来たら崩壊しそうな細い骨組みの屋根はブルーシート。なんとなく近寄りがたい雰囲気でした(私の感想です)。
それが今年の春、しっかりとした造りに変わっている!
そのお店の名前は「マリリン船」で、以前のインパクトもなかなかでしたが、新しい店は壁の色がピンク。目立ちますわ~。
「お店を始めた頃は入場口の近くで、このスタンドができたときに今の場所に移ってきました。それからしばらく屋台だったんですが、今年の5月から今のちゃんとした(笑)店になりました」
とのこと。お店の横には以前からあった等身大の「マリリン」が鎮座。競馬場のお店としては日本唯一にして、最大級の存在感があることは間違いありません。
「こういうお店をやりたい、というところからスタートして、今の形になりました。ここにある装飾は、自宅から持ってきたんですよ。お店を開けるのは船橋の開催日と、場外発売の水曜日。水曜日はたくさんの人が集まってくれて、大宴会みたいな感じになっていますよ」
だそうで、話を聞いている間にも顔なじみとおぼしき人が訪ねてきたときは、気さくに声をかけていました。まさに“天職”ですね。
「でも本職はいろいろあるんです。薬膳師もそのひとつなんですよ」
じつは話を聞く2日前に3人で訪問して、私以外の2人は船橋競馬場オリジナルクラフトビールの「ひまわり」を注文していました(私はノンアルコールビール)。だから今回は「ひまわり」の記事を書くつもりだったんですが、ここで方針が変わることに。
「ここのメインメニューは、自家製抹茶ハイ。抹茶は自宅で調合していて、気温や湿度で変えるんですよ」
そうなんですか?
蒸し暑い夏の夜と、寒い冬の夜は違うのかな。「氷も溶けにくいロックアイスを使っています。製氷機の四角っぽい氷だと、すぐに飲み物が薄くなってしまいますからね」
1リットルサイズの「ギガ」は最近になって設定したそうで「競馬場だと飲み終わってまた買いに来るのに遠かったりしますから」とのこと。
という話を伺ったところで、自家製抹茶ハイを注文。サイズは「中」にしておきます(汗)。
「あとね、自家製の梅紫蘇も人気があるんですよ」
店頭に積み上げられているコレですか。食欲が出る色をしていますねえ。じゃあ、こちらは持って帰ります(300円)。
飲み物2杯をスタンド席に持って行って写真を1枚。そして夜景を見ながらいただくと、いろんなことから解放された気分になりました。
すると、近くにいた競馬仲間から情報が。
「“馬ハイ”ってあったでしょ。あれ、抹茶ハイに梅紫蘇が入っているんですけど、ウチらの仲間のひとりがマリリンに提案して、メニューにしてもらったんです」
そうなの?それはスゴイ!
改めてお店に行ってそのことを聞くと、
「そうなんですよ。いつも来てくれて、本当にありがたいです」
と、うれしそう。「冬は(漢方の)桂枝湯の赤ワイン割りがオススメ。また来てね~」と気さくなマリリンは「かしわ記念の日は私の後ろに氷を積み上げて、本当に忙しかったですね。その経験があるから、JBCの日も頑張りますよ」と、気合が入っています!








浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。