web furlong ウエブハロン

地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロンPresented by National Association of Racing

Copyright(C) 1998-NAR.All Rights Reserved.

第32回アフター5スター賞

好位から抜け出し重賞連勝
  大井の快速馬がJBCへ手応え

JBCの蹄音が聞こえてきた。全国の先陣を切って行われたJBC指定競走に、フルゲートの16頭が集結。3歳から10歳まで、それぞれの思惑を抱きながらの参戦だったが、結果はJBCスプリントJpnIを強く意識している大井のファーンヒルが完勝を収め、大一番へ期待を膨らませた。

前走の習志野きらっとスプリントで重賞初制覇を果たしたファーンヒル。JRAからの転入初戦だったが、外枠から先行して難なく抜け出し、非凡な能力を示した。単勝1番人気に推された今回も外めの枠からスムーズに好位につけ、抜群の手応えで追走。直線で楽に先頭に立つと、2着のトーセンサンダー(浦和)に2馬身差をつけた。コースの違いこそあれど、前走と同じようなレースぶりで、南関東スプリント路線の主役に名乗りを上げた。

勝ちタイムは1分10秒9(良)。少し速めの時計で推移していたこの開催の馬場だったが、それを考慮しても優秀で、笹川翼騎手も「次のJBC(スプリント)を意識して、少し早めに追い出しました。時計もポテンシャルがないと出せないものですから」と手応えをつかんだ様子だった。

管理する荒山勝徳調教師は、前週のスパーキングサマーカップ(リンゾウチャネル)、フリオーソレジェンドカップ(サントノーレ)に続き、南関東の重賞を3連勝。「気を抜くところがある馬なので、200メートルの距離延長がどうかなと思っていたのですが、最後までしっかりと走ってくれましたね」と安堵の表情を見せた。今後は放牧を経て、JBCスプリントJpnIに直行する予定。荒山調教師も「ここ2戦のパフォーマンスを見ても、今なら十分にやれる」とビッグタイトルの獲得へ意気込みを見せる。

フリオーソレジェンドカップを制したサントノーレもJBCクラシックJpnIへの参戦を明言しており、厩舎としても今秋の注目を集める形。2017年のララベル以来となるJBCタイトルへ期待は高まるばかりだ。

2着のトーセンサンダーも今後の飛躍が見込める内容だった。今回はJRAからの転入初戦で初ダート。単勝9番人気だったが、別定54キロを味方につけ、後方追走から直線で力強く脚を伸ばした。安藤洋一騎手は「スタートの直後に挟まれたけど、いい脚を使ってくれました。力はあるし、今後もチャンスがありそうですね」と感触を口にした。砂をかぶってもひるまなかったのは大きく、この路線の台風の目となるか注目だ。

取材・文大貫師男

写真早川範雄(いちかんぽ)

Comment

笹川翼騎手

荒山調教師の重賞3連勝がかかっていたので、自分にプレッシャーをかけて挑みました。スタートが決まって、スムーズにレースを進めることができました。次のJBCも意識して早めに追い出しましたが、それを確認できたのも良かったです。次の大一番に期待をもって挑めると思います。

荒山勝徳調教師

重賞3連勝はあまり気にしていませんでしたね。前走はスイッチが入っていない感じでしたが、今日はパドックも気合を入れて歩けていました。意外と楽にポジションが取れたし、最後までしっかり走ってくれましたね。この状態でいければJBCでも地方代表として、いい競馬をしてくれると思います。