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第25回サマーチャンピオンJpnIII

ゴール前差し切り重賞連勝
  3歳馬の勝利は20年ぶり2頭目

今年のサマーチャンピオンJpnIIIは、昨年JRAのGIIIを2勝して、前走さきたま杯JpnI・3着のエンペラーワケア、重賞未勝利ながら2着が3回あり前走でオープン特別を勝ったクロジシジョーが並びのトップハンデ59キロ。世代重賞を各1勝している3歳馬のハッピーマン、ヤマニンチェルキが55.5キロ。地方馬(兵庫2頭、高知1頭、佐賀2頭)の最高重量は昨年このレースを54キロで勝利し、JBCスプリントJpnI(佐賀)で3着のアラジンバローズ(兵庫)が57キロ。この5頭で1番人気エンペラーワケア(2.4倍)から5番人気アラジンバローズ(9.1倍)まで単勝1けた台の上位人気を形成。

17時前後に小雨が降ったものの、雨上がりの夕暮れ空に綺麗な虹がかかり、吹く風も涼しげな絶好のコンディション。終日良馬場で、20時の発走を迎えることとなった。

スタート直後の先行争いはそれほど激しくならず、ハッピーマンがスンナリとハナに立ち、2番手エイシンワンド、3番手ヤマニンチェルキとJRAの3歳馬が前を固め、エンペラーワケア、アラジンバローズも差なく追走。

向正面で内からエンペラーワケアが前との差を詰めて行き、4コーナーで先頭に立つとそのまま押し切るかと思われた。しかし徐々に差を詰めたヤマニンチェルキがゴール前で差し切り半馬身差で勝利。直線入口で7番手だったエコロクラージュ(兵庫)が追い込んで、2着エンペラーワケアにクビ差の3着に食い込んだ。以下、4着ハッピーマン、5着ジュゲムーン(高知)、6着アラジンバローズ、7着クロジシジョーと入線。1着から7着までコンマ6秒差とハンデ戦らしい決着となった。

サマーチャンピオンJpnIIIはこれまで3歳馬の出走は少なく、創設から前年までの24回で12頭(うちJRA10頭)。勝ったのは2005年(第5回)のアグネスジェダイのみだが、同馬を含めた7頭が掲示板内と、出走してくれば好走傾向にあった。

一転して今年は5頭(JRA3頭、佐賀・高知各1頭)の参戦があり、1着ヤマニンチェルキは前走の北海道スプリントカップJpnIII(門別1200メートル)から連勝。4着ハッピーマンは兵庫チャンピオンシップJpnII(園田1400メートル)2着。5着ジュゲムーンはネクストスター西日本(佐賀1400メートル)1着と、上位進出したのはダート競走の体系整備で創設(または条件変更)された3歳短距離路線での実績馬だった。

以前は新興勢力が台頭し、ここが重賞初勝利というケースが多かったこのレース。ヤマニンチェルキは重賞2勝目だが、古馬相手には初勝利。3歳短距離路線で実績を挙げた馬の古馬挑戦レースという新たな性質を持っていくのか、来年以降の出走傾向に注目したいところだ。

取材・文上妻輝行

写真桂伸也(いちかんぽ)

Comment

岩田望来騎手

思った以上に馬の進みが良すぎて、前半ちょっと折り合いに苦労したんですけど、最後馬がもうひと踏ん張りしてくれたと思います。1400メートルは少し長くて、スプリントがやっぱり一番向いていると思う馬なのでギリギリの戦いでしたが、よく頑張ってくれました。