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第22回レディスプレリュードJpnII

初のダートで鮮やかに差し切る
  ニューヒロインがJBCで女王目指す

優勝馬にJBCレディスクラシックJpnIへの優先出走権が与えられるレディスプレリュードJpnII。

今年牝馬ダートグレードで2勝をあげているテンカジョウが単勝1.8倍と断然の支持を受けた。そのあとは拮抗していて、スパーキングレディーカップJpnIIIの勝ち馬フェブランシェ(大井)が4.7倍、昨年のJBCレディスクラシックJpnIの覇者アンモシエラが5.7倍、重賞初挑戦のバスタードサフランが7.9倍と続いた。

ゲートが開くとテンカジョウが大きく出遅れて後方からとなった。先行馬が多いメンバー構成のなかスタート直後は3頭が並んだが、先手を取ったのはタクシンイメル。2番手にバスタードサフラン、3番手にアンモシエラという隊列に収まった。少し離れて、フェブランシェ、ビヨンドザヴァレーが追走。追い上げてきたテンカジョウも向正面半ばあたりで前の集団にとりついた。

6頭一団で勝負所を迎えたが4コーナーでアンモシエラが後退。直線は横並びの混戦模様となって、バスタードサフランとフェブランシェが叩き合う内からテンカジョウが伸び、大外からはビヨンドザヴァレーが猛追してきた。その大激戦を制したのは、ゴール前で前をまとめて交わしたビヨンドザヴァレーだった。クビ差の2着はテンカジョウ、さらにクビ差の3着はバスタードサフラン。3/4馬身差の4着にフェブランシェという結果だった。

デビュー20戦目の初ダートで一発回答のビヨンドザヴァレー。芝重賞では5戦全てで1秒差以内の惜しいレースが続いていただけに「2歳の時から能力の高さは感じていましたが、初ダートでこんなに強い勝ち方をしてくれるとは」と橋口慎介調教師も驚きの様子。懸念されていたキックバックも問題なかったようで、ダート適性の高さを示した一戦となった。次走はJBCレディスクラシックJpnIに向かう予定とのこと。新たな砂のヒロインが大舞台でどんな走りを見せてくれるのか楽しみだ。

1番人気のテンカジョウは2着に敗れたが、出遅れから巻き返して実力は示した。松山弘平騎手は「ゲートに難があるので、奇数番の先入れは厳しかったですね。練習では大丈夫なんですが。ただ、レースが終わってケガをしているようなので無事でいてほしいです」とコメント。大事に至らないことを願うばかりだ。

3着のバスタードサフランはしぶとさを存分に発揮した。「前を目標に理想の形になりました。直線で併せ馬になったときに手応え以上に伸びてくれました。今日は力を全て出し切ってくれましたね」と酒井学騎手は納得の表情。

一方、悔しさをにじませたのはフェブランシェの吉原寛人騎手。「あそこまでいったら勝ちたかったですね。道中、ハミをとった部分もありましたが、理想的な形で4コーナーを回れました。ただ直線が長いと甘くなってしまうので、現状では1600メートルの方が乗りやすいです。それでも1800メートルをうまくこなしてくれました」と振り返った。

なお、このレースはグランダム・ジャパン古馬秋シーズンの8戦目で、あとは最終戦のJBCレディスクラシックJpnIを残すのみ。表彰対象の地方馬でトップはフェブランシェで45ポイント。このレースで12着だったアンティキティラ(高知)が23ポイント、同6着マテリアルガール(浦和)が22ポイントと続いている。

取材・文秋田奈津子

写真いちかんぽ(築田純)、NAR

Comment

菱田裕二騎手

ダートスタートも経験がなかったので、スタートだけは気を付けようと思っていました。砂をかぶってもひるむことなく走ってくれて勝てて嬉しいです。厩舎サイドが普段からダート調教も行ってくれていたのでその成果が出たと思います。ちょうど充実期で日が経つごとに動きがよくなっていますね。

橋口慎介調教師

今の時期、芝でちょうどいいレースがなく、小回りは合っているので一度ダートを使ってみようと決めました。半信半疑な部分もありましたが、道中砂を嫌がっていなかったので良さそうだと見ていました。前走はすこし余裕残しだったので今回はとても良い状態でしたね。素直だし操縦性もある馬です。