直線抜け出し古馬を一蹴
重賞3連勝でJBCに挑む
“Road to JBC”3連戦のラストを飾るのは電光石火6ハロンの東京盃JpnII。優勝馬にはJBCスプリントJpnIへの優先出走権が与えられる。
3歳から10歳まで歴戦のスプリンター16頭が集う中で唯一の3歳馬ヤマニンチェルキが制した。
エンテレケイアがハナを叩いたが、韋駄天揃いとあって先行争いから熾烈で、マックス、サンライズアムールらが差なく続く。
ヤマニンチェルキは序盤では中団待機のかたちになったが、徐々にポジションを上げて、3コーナーを回る頃には3番手インに潜り込んだ。直線に入ると、逃げるエンテレケイアと先頭に立ちかけたサンライズアムールの間を割るように先頭に躍り出て、Vゴールを駆け抜けた。
2馬身差の2着には猛然と追い込んできたクロジシジョー。半馬身差3着には早めに動いたサンライズアムールという結果に。
クロジシジョーに騎乗した戸崎圭太騎手は「道中でもう少しついて行ければ良かったですね」と話し、サンライズアムールの池添謙一騎手は「早めに抜け出すとソラを使うところがあるので回り切ってからと思っていたら勝ち馬が一気に内から来た」とコメント。
1番人気のドンアミティエが4着でJRA勢が上位を独占。短距離とはいえ道中のポジション争いは激しく、攻防は最後まで熾烈だった。
積極策で2番手につけたマックスが5着に入って地方馬最先着。思えば昨年は鋭く脚を伸ばして2着と相性のいいレースなのだろう。
昨年のチカッパに続く3歳馬による勝利を収めたヤマニンチェルキ。デビューからダートの短距離を使われ、これでダートグレード3連勝。前走のサマーチャンピオンJpnIIIからコンビを組んだ岩田望来騎手は「今日のレース傾向を見ていると前が残っているので、早めに前につけるイメージで乗りました。道中もすごく雰囲気が良く追走できました」
8月に門別で北海道スプリントカップJpnIIIを、9月には佐賀のサマーチャンピオンJpnIIIを勝って日本列島を縦断してきた。「初めての大井コースもあっさりクリアしてくれました。普段からおとなしくて無駄なことをしない、調教でもそう動くタイプではないんだが、レースになると能力を発揮する。北から南まで遠征をしてきて、どこに行ってもそんなに難しいところを出さずリラックスしている。そういうところはこの馬のいいところ。ゲートの一歩目だけ出負けしましたが、すぐ勢いがついて十分対応できる位置につけられた。ジョッキーがうまく内に潜り込んでくれたのがよかった。4コーナーも手応えがあったので、そのまま脚を使ってくれればいいなと思っていました」と中村直也調教師はレースを振り返った。さらに今後について振られると、「スピードがあるぶん1400メートルだとある程度抑えないといけないですが、1200メートルならスピードで押し切ってくれる。あくまで状態を確認してからですが、次はJBCスプリントになるのかなと思います」とのこと。
今年JBCスプリントJpnIの舞台となるのは左回りの船橋1000メートル。どんなレースができるのか、若い3歳馬の勢いは止まりそうもない。
取材・文中川明美
写真宮原政典(いちかんぽ)
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中村直也調教師
古馬相手なのでちょっと厳しいかなと思っていたのですが、ジョッキーがうまく乗って勝ってくれてよかったです。このあとは馬の状態を確認してからになりますが、JBCスプリントを考えたいと思います。この後もしっかり結果を出せるように調整していきますので応援よろしくお願いいたします。









岩田望来騎手
すごく強い勝ち方でした。雰囲気も良くていいポジションにつけられたと思います。まだ3歳で1キロ軽いので、古馬と同じ斤量になったらどうかですけど、今日は強い勝ち方だったので、次も自信を持って挑めます。